Soft Machine - Volume Two

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Soft Machine : Volume Two (1969)

1. Rivmic Melodies
2. Pataphysical Introduction Pt.I
3. A Concise British Alphabet Pt.I
4. Hibou, Anemone and Bear
5. A Concise British Alphabet Pt.II
6. Hulloder
7. Dada Was Here
8. Thank You Pierrot Lanaire
9. Have You Ever Bean Green ?
10. Pataphysical Introduction Pt.II
11. Out of Tunes
12. As Long As He Lies Perfectly Still
13. Dedicated to You But You Weren't Listening
14. Fire Engine Passing with Bells Clanging
15. Pig
16. Orange Skin Food
17. A Door Opens and Closes
18. 10.30 Returns to The Bedroom

Volume Two Soft Machine
Soft Machine - Live 1970 Live 1970

 当時Pink Floydとかなり近しいサウンドを奏でていたUFOクラブの常連バンドだったSoft Machine。これまた同時代の1969年にセカンドアルバム「Volume Two」をリリースすることとなるが、Pink Floydと同様にファーストで天才的なソングライティングを示していたケヴィン・エアーズの脱退劇を迎えていた。その後にマネージャーをやっていたヒュー・ホッパーとその兄のブライアン・ホッパーをゲストに迎えて「Volume Two」を製作。作風は後のSoft Machineの片鱗は見え隠れするものの、やはりファースト「Soft Machine」に近しいサウンドを狙っていたような感覚の曲が多い。

 とは言え、Soft Machineのその後を知る人には今更何を、と言うことかもしれないのでメンバーチェンジについては多くを語れないのだが、当時はきっと焦っていたに違いない。うん、Soft Machineってさ、アルバムごとにメンバー違うんだよ、この後は(笑)。まぁ、そういうバンドもあるってことで…。そんでもってこのセカンドアルバム「Volume Two」はクレジット上だけでは18曲あって、それでも34分くらいなんで非常~に聴きやすくサイケデリックです。だって、全曲繋がってるんだもん。しかもねぇ、英国的だなぁ~ってのがさ、「A Concise British Alphabet Pt.I」ってのがあって、歌詞が「abcdef…xyz」だけ。更に「A Concise British Alphabet Pt.II」では「zyx…cba」で終わる。ケヴィン・エアーズいても同じだったろうけど、それをロバート・ワイアットがやってるんだよね。まぁ、そんなのもあって凄く楽しめるし、全くおもちゃ箱をひっくり返したようなサウンドが一杯詰め込まれている。そんなバンドなかなかないでしょ。

 そういう世界だけど、ヒュー・ホッパーが参加したからか、あの独特のベースラインが生きていて、後のSoft Machineを彷彿させる音色を聴かせてくれるのは面白い。Mike Ratridgeはまだまだ多様な鍵盤の使い方ってことで、「Volume Two」でももちろん際立っているんだけど、何にでも合わせられそうな人だからさ。そういう意味ではロバート・ワイアットの悲しい声質も既に確立されているし、この時期のSoft Machineが好きだって人の気持はよくわかります。歌詞にしても実にシュールらしいし、音の方もユーモアたっぷりだしね。ジャケットも結構強烈なインパクトを放っている…。





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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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P.L.R  
持ってました

こんにちは。

このLP持ってました。
高校生のころ、輸入版のバーゲンに行って(多分)、安かったのでの
わけもわからず買いました。
1曲1曲がやたら短かった記憶があります。
お書きになったように、アルファベットを早口でまくしたてる
曲が確かにありました(笑)

多分、雑誌の広告にあった「ピンクフロイドが唯一友人と認めたバンド」
というわけのわからんうたい文句にだまされて買ったものと思われます。

ちょうどロックを本格的に聞きはじめたころ
ロバート・ワイアットの「白日夢」?がリリースされた時期だったので
記憶に残っていたのかもしれません。

ではまた。

2010/06/20 (Sun) 08:19 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>P.L.R さん

バーゲンで売ってたんですか?そりゃ凄い!で、売れなかったんでしょうねぇ、きっと(笑)。
「ピンクフロイドが唯一友人と認めたバンド」 ってのも良いですねぇ…、リアルな時代にこういうのに出会えられたって羨ましいです。ロバート…ワイアットの「白昼夢」ですよね…、いやはやそんな時代の思い出をいくつも聞かせてほしいものです。
これからもよろしくお願いします。

2010/06/20 (Sun) 20:16 | EDIT | REPLY |   

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