Pink Floyd - A Saucerful of Secrets
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Pink Floyd : A Saucerful of Secrets (1968)
1. Let There Be More Light
2. Remember a Day
3. Set the Controls for the Heart of the Sun
4. Corporal Clegg
5. Saucerful of Secrets
6. See-Saw
7. Jugband Blues
![ピンク・フロイド - ライブ・アット・ポンペイ - ディレクターズ・カット [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/5194K9P3NAL._SL500_AA300_.jpg)
神秘
The Piper at the Gates of Dawn
ロジャー・ウォーターズは今年The Wall 30周年記念としてまたツアーを行うようだ…ってかやってるのかな?まぁ、こうなるとライフワークになってくるんだろうけど、それでも歴史を語れる生き証人として貴重なツアーであることに変りはないし、ロジャー・ウォーターズのライブって完璧主義の塊だからつまらないハズがないんだよね。セットも照明も演奏も構成もほぼ完璧なので安心して楽しめる。しかも独特のあのフロイドチックな世界観を味わえるので嬉しいのだ。最先端技術も続々と投入されているのでその美しさは年々磨かれていくばかり。日本に来るのだろうか?いや~、ないだろうな…。
遡ること42年の月日となるが1968年にリリースされた「A Saucerful of Secrets」からも多分毎回恒例の「Set The Controls For The Heart Of The Sun」がプレイされることだろう。頻繁にライブ活動をしていた人ではないからず~っと演奏していたとは言えないけど、それでもまだまだ実験段階の域を出なかった頃のPink Floydの「A Saucerful of Secrets」からの楽曲を今でも演奏しているのは素晴らしい。いや、楽曲側にそれだけの価値が備わっていたということなのだろう。
その「A Saucerful of Secrets」というアルバム、一般論としてはかなり知られているので、特筆することも多くないんだけど、シドが途中で脱退してギルモアが入った作品、とかね。まぁ、後のPink Floydで聴けるトータルコンセプト的な統一感やひたすら延々と繰り広げられるプログレッシブな姿ってのはほとんど見受けられない。あくまでもファースト「夜明けの口笛吹き」からの「See Emily Play」を模倣するかのような曲を如何に繰り広げるかというようなスタイルが中心だ。そういう意味でシド・バレットの存在感は大きかったが、良くも悪くも独自路線を歩まざるを得なかったバンドにはロジャー・ウォーターズという稀有な才能の持ち主が存在していたことは嬉しい誤算だったことだろう。
多くの楽曲はそんなことからサイケデリック感覚溢れるものが多く、もちろんそれ系統のバンドとの比較であればかなり突出した楽しみ方のできる作品群が並んでいるのも事実。しかしどうしたって以降のPink Floydと比較してしまうので困ったものだ…。そう、以降のPink Floydを彷彿させる曲と言えば、もちろんアルバムタイトルにもなった「A Saucerful of Secrets」なんだろう。この曲だけ12分もある大曲で、時代を考えると相当の勇気でもあっただろうが、実験精神旺盛なバンドが新生メンバーの4人で作り上げた傑作となった。まぁ、自分的にも世間的にもこの「A Saucerful of Secrets」に収録のバージョンよりも「ピンク・フロイド - ライブ・アット・ポンペイ」のDVDに収録されている方を好むとは思うのだけど…。
最後の「Jugband Blues」…こそシド・バレットとPink Floydの最後の共演となった作品だが、この綺羅びやかな世界観は紛れもなくシド・バレットの作風で、どこかサーカス的な一瞬のスポットライト的楽曲。これにてPink Floydの早すぎる第一章が終焉を迎えると言わんばかりにエンディングでは余韻を楽しむジャグバンドのサウンドがプツリと切られる…、まるでシド・バレットとPink Floydの糸のように…そして冗談だよとばかりに再開されるが、時既に遅し…か。
1. Let There Be More Light
2. Remember a Day
3. Set the Controls for the Heart of the Sun
4. Corporal Clegg
5. Saucerful of Secrets
6. See-Saw
7. Jugband Blues

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ロジャー・ウォーターズは今年The Wall 30周年記念としてまたツアーを行うようだ…ってかやってるのかな?まぁ、こうなるとライフワークになってくるんだろうけど、それでも歴史を語れる生き証人として貴重なツアーであることに変りはないし、ロジャー・ウォーターズのライブって完璧主義の塊だからつまらないハズがないんだよね。セットも照明も演奏も構成もほぼ完璧なので安心して楽しめる。しかも独特のあのフロイドチックな世界観を味わえるので嬉しいのだ。最先端技術も続々と投入されているのでその美しさは年々磨かれていくばかり。日本に来るのだろうか?いや~、ないだろうな…。
遡ること42年の月日となるが1968年にリリースされた「A Saucerful of Secrets」からも多分毎回恒例の「Set The Controls For The Heart Of The Sun」がプレイされることだろう。頻繁にライブ活動をしていた人ではないからず~っと演奏していたとは言えないけど、それでもまだまだ実験段階の域を出なかった頃のPink Floydの「A Saucerful of Secrets」からの楽曲を今でも演奏しているのは素晴らしい。いや、楽曲側にそれだけの価値が備わっていたということなのだろう。
その「A Saucerful of Secrets」というアルバム、一般論としてはかなり知られているので、特筆することも多くないんだけど、シドが途中で脱退してギルモアが入った作品、とかね。まぁ、後のPink Floydで聴けるトータルコンセプト的な統一感やひたすら延々と繰り広げられるプログレッシブな姿ってのはほとんど見受けられない。あくまでもファースト「夜明けの口笛吹き」からの「See Emily Play」を模倣するかのような曲を如何に繰り広げるかというようなスタイルが中心だ。そういう意味でシド・バレットの存在感は大きかったが、良くも悪くも独自路線を歩まざるを得なかったバンドにはロジャー・ウォーターズという稀有な才能の持ち主が存在していたことは嬉しい誤算だったことだろう。
多くの楽曲はそんなことからサイケデリック感覚溢れるものが多く、もちろんそれ系統のバンドとの比較であればかなり突出した楽しみ方のできる作品群が並んでいるのも事実。しかしどうしたって以降のPink Floydと比較してしまうので困ったものだ…。そう、以降のPink Floydを彷彿させる曲と言えば、もちろんアルバムタイトルにもなった「A Saucerful of Secrets」なんだろう。この曲だけ12分もある大曲で、時代を考えると相当の勇気でもあっただろうが、実験精神旺盛なバンドが新生メンバーの4人で作り上げた傑作となった。まぁ、自分的にも世間的にもこの「A Saucerful of Secrets」に収録のバージョンよりも「ピンク・フロイド - ライブ・アット・ポンペイ」のDVDに収録されている方を好むとは思うのだけど…。
最後の「Jugband Blues」…こそシド・バレットとPink Floydの最後の共演となった作品だが、この綺羅びやかな世界観は紛れもなくシド・バレットの作風で、どこかサーカス的な一瞬のスポットライト的楽曲。これにてPink Floydの早すぎる第一章が終焉を迎えると言わんばかりにエンディングでは余韻を楽しむジャグバンドのサウンドがプツリと切られる…、まるでシド・バレットとPink Floydの糸のように…そして冗談だよとばかりに再開されるが、時既に遅し…か。
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