Flamin' Groovies - Supernazz

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Flamin' Groovies - Supersnazz (1968)

1. Love Have Mercy
2. Girl Can't Help It
3. Laurie Did It
4. Part from That
5. Rockin' Pneumonia and the Boogie Woogie...
6. First One's Free
7. Pagan Rachel
8. Somethin' Else/Pistol Packin' Mama
9. Brushfire
10. Bam Balam
11. Around the Corner

Supersnazz
Flamin' Groovies - Groovies Greatest Grooves Greatest Grooves

 60年代末期にこんなにキャッチーで軽快なポップロックをプレイしていたという意味で非常に貴重なバンドでもあるはずのFlamin' Grooviesの「Supersnazz」。まぁ、なかなか知名度は高くないんだろうなとは思うし、しかもこんな軽快でキャッチーでロックでキッチュなのにアメリカ出身のバンドだ、ってことに驚いたものだ。ず~っと英国のビートバンドだと思ってたからさ。この時代のアメリカにも英国ビートバンドの模倣を独自解釈でプレイするバンドがいたことに驚き。後のKnackと同じような驚きではある。

 冷静に考えてもですね、60年代末ってことは英国ではクリームが大旋風を巻き起こし、ビートルズやストーンズは熟成期、The Kinksはコンセプトアルバムに乗り出すところでThe Whoもほぼ然り。アメリカではジミヘン、ジャニス、デッドやドアーズ、ステッペンウルフやらバーズやらの時代です。その中でこんなに英国ビートに毛が生えたかのような軽いR&Rをプレイしていたってなかなか目立たないだろうな、と。カリスマ度合いが違うもん。

 とは言え、「Supersnazz」を聴いてみるとですね、時代を経ているからだろうけどかなり面白いR&Rが聴ける。なんつうのかな、純正アメリカのロカビリーをモチーフとして発展してきた英国のビートバンドに影響を受けたアメリカのバンド、っていう図式なので素直にアメリカのロカビリーにならないってのがユニーク。Little Richardのカバーなんてのも入ってるんだけど、英国のビートバンドがカバーするような雰囲気でカバーしているんだから面白い。しかもアルバム全てが相当良質な世界観で作られているので耳障りが良いし、収録曲がそれこそR&Rで軽快。ポップなメロディとキャッチーなフレーズだけどバックは英国ビートバンド譲りのR&Rセンス満載っつう…、純粋に英国人では出てこない部分もあるんだろうから不思議感も含めて頼もしい。

 そうだなぁ、冷静に見れば「Supersnazz」のジャケットはミッキーマウスをモチーフにしているんだろうし、アメリカ産ってのを主張している気もするか…。なんで「ブリティッシュ・ロック」っつう深民さんの本に載っていたんだろう?違ったっけかな?



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フレ
Posted byフレ

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