Sparks - Indiscreet

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Sparks / Indiscreet (1975)

1. Hospitality On Parade
2. Happy Hunting Ground
3. Without Using Hands
4. Get In The Swing
5. Under The Table With Her
6. How Are You Getting Home?
7. Pineapple
8. Tits
9. It Ain't 1918
10. The Lady Is Lingering
11. In The Future
12. Looks, Looks, Looks
13. Miss The Start, Miss The End

Indiscreet Propaganda
Sparks - Indiscreet Indiscreet Sparks - Propaganda (Remastered) Propaganda

 スパークスと言えば「キモノ・マイ・ハウス」が有名でして、自分もそれ以外なんてのはほとんど興味なかったので全然聴かなかったんだけど、ある時キッチュでポップな世界のバンド…ここ最近取り上げているようなバンドを聴いている時に、スパークスってそもそもヘンな感じだけど、他の作品ってどうなんだろ?って気になるわけだ。そうなるとちょろっと探してみたりするもので、なるほど、「キモノ・マイ・ハウス」以降数作は同じような路線で、ある意味全盛期だったんだ…ってこともわかってきて、楽しみになる。しかもアルバムジャケットが結構独特でヘンじゃない?今回の「Indiscreet」もちょっと怪しいけどヒプノシスなんじゃないか?なんて雰囲気だし、その前の「Propaganda」だってヒプノシスだろ?って感じでキッチュな世界観はしっかりと出ているんですよ。そうそう、英国センスもね。

 ってなことを気にしてて、ならばと思って手に取ったのが「Indiscreet」。いや、ジャケットとアルバムの中味の整合性はまだよくわからないんだけど、音の方は面白いわ。やっぱり「」の路線ではあるけどちょっと落ち着いているかな…なんてクレジット見てるとプロデュースにはあのトニー・ヴィスコンティが名を連ねているじゃないか。そういう事ですが…、どこかボウイ的マーク・ボラン的な聴こえ方をするのは…、なんてのは後付の理由でして、単に音の方はやっぱりキッチュでカラフルでヒネたポップ。でも、やたらと完成度が上がっているような気がしていて、それこそトニー・ヴィスコンティの器量なのかもしれないけど、上品なんだよね。そのモダンなおしゃれさがこの手のバンドの救われるトコなんだが、結構ハイセンス。

 スパークスってず~っとアメリカ産だと思ってたけど、主要なメンバーはアメリカからの移住人だったんだ。それでこのアルバムの後はアメリカに戻ってAOR路線に進んで失敗したらしいが…、そんなこと感じさせないくらい英国的なセンスをしっかりと打ち出した作品「Indiscreet」です。こういうアルバムはじっくりと聴いてできれば歌詞を見ながらジャケットを見ながら聴くものです。ハチャメチャに楽しめるドタバタドラマを見ている感覚に陥ることでしょう(笑)。歌メロは良質で演奏ももちろんしっかりしていて軽やかだし。

 改めてロックってのは幅が広い、って感じる。こんなのもアリで、それぞれがしっかりと個性を放って主張しているのも楽しい。まぁ、「Indiscreet」も10ccの「How Dare You」も1975-6年にリリースってことで、この頃はポップでキッチュなバンドが全盛だったのかもしれないな。面白いわ。



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フレ
Posted byフレ

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