Deaf School - 2nd Honeymoon

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Deaf School : 2nd Honeymoon (1976)

1. What a Way to End It All
2. Where's the Weekend
3. Cocktails at Eight
4. Bigger Splash
5. Knock Knock Knocking
6. 2nd Honeymoon
7. Get Set Ready Go
8. Nearly Moonlit Night Motel
9. Room Service
10. Hi Jo Hi
11. Snapshots
12. Final Act

2nd Honeymoon イングリッシュ・ボーイズ / ワーキング・ガールズ
Deaf School Deaf School

 英国でキッチュなモダンポップスの波は脈々と受け継がれていて、どの時代でも何となくそんなバンドってのが存在していたりする。The MoveからELO、Stackridgeや10ccなどが直系の系譜で語られたりすることが多いが、その中の一つに入ってくるDeaf Schoolというバンドも忘れてはいけない。まぁ、そんなに大層なバンドでもないのだが、英国ならではのシニカル度合いやポップス具合、キッチュでヒネた感性をそのまま音楽として表した才能はやはり大英帝国の財産だろう。

 Deaf Schoolも多分英国ロック本か何かでジャケットだけ見ていて、何となく頭に残っていたのだが、レコードがどんどんと値下がりし、既にゴミ捨て処分に近くなってくるとそういう忘れていた財産に出会うこともあって、そういえば聴いてないな、コレ、的に手に入れているので決して期待満々で聴いた訳ではなかった。ただねぇ、特に何の意識もなかったんだけど、それまでこの「2nd Honeymoon」というアルバムのジャケットはヒプノシスだろう、と思って疑ってなかったんだよね。調べてもいなかったし何か書かれている本を見たんでもないから、勝手な自分の認識だけでヒプノシスと思ってたんだけどさ、コレ、ヒプノシスじゃなかったんだよ。それが最初にびっくりした。凄くヒプノシス的センスの強いジャケットに見えない?いやぁ~、なかなか鋭いセンスを持ったジャケットですよ。これはこれで好きだね。

 そして「2nd Honeymoon」の中味はもう明るくヒネたポップがこれでもか、ってくらいに展開されているので楽しめる。リバプール出身のバンドってことでビートルズの再来とか色々と言われたようだけど、もっとヒネてて世の中ナメてる節が大きいから、どっちかっつうとキンクスに近い感覚だろうよ、これは。凄いセンスの良さが出てきていて面白いし、メンバーの数が9人ってのもあってか色々な声や音が聞こえてくるのも賑やかで楽しめる。楽曲センスとしても軽快でサラリと聴かせる曲が多くてこの頃のロックが好きな人は全然大丈夫なんじゃない?もちろんB級ではなくってハイセンスなバンドです。あまり知られていない…と言うか、歴史的に残るほどのバンドではない扱いになっているからだけど、面白いセンスのバンドだよね。

 しかしアルバムタイトルからして「2nd Honeymoon」でしょ?まぁ、ヒネくれ者の作品ってのはすぐわかるでしょ。驚くのはこんだけ完成度の高い作品がデビューアルバムってことだ。もっともこの後色々と活躍することになるクライブ・ランガーが在籍していたんだけどね。80sポップ系では割と知られている存在かもしれない。そしてYouTubeを探していたら何とまぁ、近年再結成して活動しているんですかね、これ。驚いた…。






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フレ
Posted byフレ

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