Roy Wood and Wizzard - Wizzard Brew

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Roy Wood & Wizzard : Wizzard Brew (1973)

1. You Can Dance the Rock 'n' Roll
2. Meet Me at the Jailhouse
3. Jolly Cup of Tea
4. Buffalo Station -- Get on Down to Memphis
5. Gotta Crush (About You)
6. Wear a Fast Gun

Wizzard Brew ボールダーズ(紙ジャケット仕様)
Wizzard - Wizzard Brew Wizzard Brew Wizzard - The Wizzard! Greatest Hits and More - the EMI Years The Wizzard! Greatest Hits and More

 ロイ・ウッドがThe MoveからELOへと渡り歩き、盟友ジェフ・リンとも袂を分かつ時に選んだ道はWizzardというバンドの「Wizzard Brew」というアルバムでひとつのピークを迎えている…、後に発掘された「ボールダーズ」というアルバムはちと除いた場合ですが(笑)。多才な人ってのは本当にいくらでも良作が勝手に出来上がってくるというのか、作る、という行為そのものを意識しなくても勝手に出来上がってくるのではないかと思うくらいだ。駄作とかつまらない作品とかってのがないとは言わないけど、作品レベルが完全に普通を超えているもんね。The MoveとELOであれだけ名作を放っておきながら、バンドを離脱して出来上がったWizzardの「Wizzard Brew」という作品、果たしてどんなサウンドなんだろ?と気になってたけどね、これもなかなか手に入らないんですよ。とにかくこのヘンってジャンルも結構宙ぶらりんだったから探しにくいってのもあってさ・普通のヘンなのは大体プログレらしきところにあったりするんだが、ELOがメジャーな人だったが故にWizzardとかって結構普通にロックコーナーに置いてあったりして、見つからないんだもん。普通の中古屋さん行った方が見つかるんじゃないだろうか?なんて思いながら探してた記憶がある…。

 それにしてもこのジャケットだ。ジャケットだけはなくて、実際ステージなんかもこんな格好だったんだろうし、もしかしたら普段からヘンな格好の人だったんじゃないだろうか、と思っている。顔付き自体が何となくもっさりと悪魔チックっつうのかさ、そんなんだからあながちこのメイクは本人を隠しているわけではなくって増長しているのかと。

 いやいや、音の方はですね…、軽快でカラフルなポップさ、ってのから離れていって、やや重みを持ったポップス…っても使っている楽器が豊富だから派手なサウンドってことに変わりはないかな。ただ、グイグイとグルーブしたりしていて思い切りロック的。それまでの宙ぶらりんな立ち位置からかなりシフトしている…、この時代のB級バンドが持ち得ていた強引さやお試しさ加減ってのをそのままやっているんだけど、そこらへんのセンスの違いなんだろうな…、無駄がなくってどの音も割と必然性があって鳴っているような面がある。ギターにしても結構エグい音色のファズサウンドでさ、おどろおどろしい部分あるけど楽しめる。かと思えばサーカスみたいにキラキラしたサウンドに仕上げているのもあって、一体何がしたいんだい?ってくらいだ。ただ、そんな才能こそがロイ・ウッドがやりたかった音楽世界なんだろう。一般人としては着いていくのに精一杯。Rock'n Rollからポップス、オペラ、サーカスなんてのもひとつの箱に入れて楽しんでるみたいです。「Wizzard Brew」が傑作なのはよくわかるが、制覇するには時間がかかるアルバムだな…。





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フレ
Posted byフレ

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