The Move - Looking On
2 Comments
The Move : Looking On (1970)
1. Looking On
2. Turkish Tram Conductor Blues
3. What?
4. When Alice Comes Back To The Farm
5. Open Up Said The World At The Door
6. Brontosaurus
7. Feel Too Good

ロイ・ウッドとは…、なかなか読み取りにくいミュージシャンの一人。ジェフ・リンはまだ後の活動からそれなりに趣味とか方向性とか英国人らしい部分ってのがわかるんだけど、ロイ・ウッドってのは奇人的印象が拭えない。それは多分にソロ作品「Wizzard Brew」のジャケットとかその後のベスト盤などで見られるロイ・ウッドの奇抜なメイクに他ならないワケだが…。Renaissanceのアニー・ハスラムとの関係性から久々に気になってちょっと取り出してきたロイ・ウッド関連。The MoveからELO、Wizzardあたりと妙なベスト盤…、それなりにあるので何となく聴けるってのは良い環境なのだが、ジェフ・リンというキーワードも外せないので、今回はThe Moveの「Looking On」。
まず、だな、この「Looking On」のジャケット…、ロック名盤の本などで小さく見てもあまりよくわからないだろう…、もしかしたらCD紹介の本なんかでもよくわからないと思う。アマゾンで見たって何だろ?ってくらいの興味しか示さないだろうが、アナログで見てもらいたい…。もしくは拡大して見てもらえるとわかるが、どうにもふざけたジャケットってことがわかるハズだ(笑)。自分は昔何かの本でこのアルバムジャケットの紹介をモノクロの写真で見て、卵があちこちに向けて並べられているジャケかな…、何の卵だろ?って思ってました(笑)。まさかハゲ頭を上から写した写真とは思わなかった…。
さて、そんなふざけたジャケットの中味はThe Moveという60年代末期のカラフルサイケデリックポップの申し子のようなバンドが、同じく同年代のビートルズフィーバーたっぷりのIdle Raceからジェフ・リンを引っ張ってきてロイ・ウッドとジェフ・リンの双頭体制が整った最初のアルバムです。双方とも同じような感性だということを認識していたためか、得意分野での才能開花ではなくって、ちょっと違う方向性での実験をすることで、それまでのThe Moveが持っていたカラフルさや軽快さは鳴りを潜めどこかヘンなハードロック的サウンド…、軽くてヘン、じゃなくてちょっと重苦しくてヘン、というバンドのサウンドに変化している。それはそれで面白いのだが、伊達にポップ畑を歩んでいる人達ではないので、結局妙な展開だったりコーラスだったり構成だったり効果音だったりってのはあらゆる実験として盛り込まれている。そのおかげでイマイチ掴みどころのないアルバムになっているのでThe Moveが好きなファンからするとちと敬遠されがち、ELO好きにはちょっとオーケストレーションが不足している、という中途半端な作品。
ところがロック畑…60年代後期から70年代が好きなリスナーからしてみると、これもうクィーン的に面白いアルバムでして、クィーンよりも先なワケだからおぉ~、ってなモンです。後の方向性がELOだったので、ロックからややポップの方に寄っているけど、「Looking On」を聴く限りではどっちに転んでもおかしくない、時代の産物でもあるけど新たな幕開けを予感する作品でもある、とは褒めすぎか。ただ、まだまだ60年代の香りを漂わせているのは事実だが…、これからジェフ・リンがどんどんと才能を発揮していくことになるが、結構ブラック・サバス好きな人とか面白いんじゃないだろうか?まぁ、クイーン好きが一番入りやすいだろうけど。
1. Looking On
2. Turkish Tram Conductor Blues
3. What?
4. When Alice Comes Back To The Farm
5. Open Up Said The World At The Door
6. Brontosaurus
7. Feel Too Good


ロイ・ウッドとは…、なかなか読み取りにくいミュージシャンの一人。ジェフ・リンはまだ後の活動からそれなりに趣味とか方向性とか英国人らしい部分ってのがわかるんだけど、ロイ・ウッドってのは奇人的印象が拭えない。それは多分にソロ作品「Wizzard Brew」のジャケットとかその後のベスト盤などで見られるロイ・ウッドの奇抜なメイクに他ならないワケだが…。Renaissanceのアニー・ハスラムとの関係性から久々に気になってちょっと取り出してきたロイ・ウッド関連。The MoveからELO、Wizzardあたりと妙なベスト盤…、それなりにあるので何となく聴けるってのは良い環境なのだが、ジェフ・リンというキーワードも外せないので、今回はThe Moveの「Looking On」。
まず、だな、この「Looking On」のジャケット…、ロック名盤の本などで小さく見てもあまりよくわからないだろう…、もしかしたらCD紹介の本なんかでもよくわからないと思う。アマゾンで見たって何だろ?ってくらいの興味しか示さないだろうが、アナログで見てもらいたい…。もしくは拡大して見てもらえるとわかるが、どうにもふざけたジャケットってことがわかるハズだ(笑)。自分は昔何かの本でこのアルバムジャケットの紹介をモノクロの写真で見て、卵があちこちに向けて並べられているジャケかな…、何の卵だろ?って思ってました(笑)。まさかハゲ頭を上から写した写真とは思わなかった…。
さて、そんなふざけたジャケットの中味はThe Moveという60年代末期のカラフルサイケデリックポップの申し子のようなバンドが、同じく同年代のビートルズフィーバーたっぷりのIdle Raceからジェフ・リンを引っ張ってきてロイ・ウッドとジェフ・リンの双頭体制が整った最初のアルバムです。双方とも同じような感性だということを認識していたためか、得意分野での才能開花ではなくって、ちょっと違う方向性での実験をすることで、それまでのThe Moveが持っていたカラフルさや軽快さは鳴りを潜めどこかヘンなハードロック的サウンド…、軽くてヘン、じゃなくてちょっと重苦しくてヘン、というバンドのサウンドに変化している。それはそれで面白いのだが、伊達にポップ畑を歩んでいる人達ではないので、結局妙な展開だったりコーラスだったり構成だったり効果音だったりってのはあらゆる実験として盛り込まれている。そのおかげでイマイチ掴みどころのないアルバムになっているのでThe Moveが好きなファンからするとちと敬遠されがち、ELO好きにはちょっとオーケストレーションが不足している、という中途半端な作品。
ところがロック畑…60年代後期から70年代が好きなリスナーからしてみると、これもうクィーン的に面白いアルバムでして、クィーンよりも先なワケだからおぉ~、ってなモンです。後の方向性がELOだったので、ロックからややポップの方に寄っているけど、「Looking On」を聴く限りではどっちに転んでもおかしくない、時代の産物でもあるけど新たな幕開けを予感する作品でもある、とは褒めすぎか。ただ、まだまだ60年代の香りを漂わせているのは事実だが…、これからジェフ・リンがどんどんと才能を発揮していくことになるが、結構ブラック・サバス好きな人とか面白いんじゃないだろうか?まぁ、クイーン好きが一番入りやすいだろうけど。
- 関連記事
-
- Idle Race - Idle Race
- The Move - Looking On
- Kestrel - Kestrel