Renaissance - Novella
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Renaissance : お伽話(1977)
1. Can You Hear Me?
2. Sisters
3. Midas Man
4. Captive Heart
5. Touching Once (Is So Hard to Keep)

Novella
A Song for All Seasons
アナログではA面2曲、B面3曲という収録内容。それも1977年…パンク全盛期にリリースされた作品でこの曲数。当時としたら随分時代遅れのバンドと映ったことだろうが、その音楽性の永続性は明らかにパンクなどとは程遠い高尚な世界へと飛翔していて、今でもなお輝きを放っている。まぁ、パンクが悪いと言う意味ではなくってさ、音楽的な意味合いで残っているという意味なんだけどね。
アニー・ハズラムという歌姫の存在は現世に到るまで脈々と受け継がれていて、ゴシックメタルの世界にも通じる世界観だから素晴らしい。ルネッサンスというバンド単位で見ていくと、この「お伽話」に到るまでもちろん多数の作品をリリースしていて、それぞれが素晴らしい出来映えを誇っているので、このブログでもアチコチと書いているんだけどね、好きですよ。作風についての変化ってのはもちろんあるんだろうけど、心酔して聴いている分にはよく理解しないままアルバムを聴いています。「お伽話」までのどのアルバムでもメロディーはしっかりしているしクラシカルなアレンジと展開に美しい歌声が乗せられていることに変わりはなく、一方ではアコースティック調で牧歌的に作られている曲があったりするので、そのあたりがルネッサンスというバンドの楽しみ。
さて、アメリカ盤と英国盤とでジャケットが異なる「お伽話」なのだが…、何で違うんだろうね?宗教観の問題だろうか?よく理解していないんだけど、まぁ、趣旨的には似たような傾向なので好みの方で良いのかもしれないが、自分は英国盤の方が好きだな。そして中身…、いや、もうね、「お伽話」というアルバムのタイトル通りに聴いてみれば良いのかな、と。冒頭の「Can You Hear Me?」からして13分以上の曲でクラシカルにドラマティックに聴かせてくれるし…かと言ってもちろん辛くなるような展開ではなくって優雅な香りが漂うごく自然の成り行きでこれだけの長さが必要だったと思わせる展開。そして続けられる「The Sisters」も美しい。すぐにA面が終わってしまうのだが、この余韻の美しさが堪らない。
そしてB面最初の「Midas Man」はライブでもよく取り上げられるほどの名曲で、ルネッサンスがもうひとつ得意技としているアコースティックな世界観から始まり、クラシカルな側面とオーケストラを用いてシンフォニックに盛り上げていく見事な作品。アニー・ハズラムのクリスタルボイスがその世界をより一層昇華させていることに疑いはなく、リスナーを釘付けにしてしまう魅力を放っている。ピアノの美しさも群を抜いている…、そんなドラマティックな作品がわずか5分強で語られているのだった。ピアノの美しさはそのまま「Captive Heart」に引き継がれ、弾き語りの上をアニー・ハズラムが歌い上げ、コーラスが入ってくる…、全く中世ヨーロッパに紛れ込んだかのような錯覚に陥る雰囲気と音世界。最後は「Touching Once」という壮大で豪華な楽曲に締め括られるのだが、何度も繰り返してしまうくらい美しい世界には全く脱帽。
自分的には「お伽話」ってルネッサンスの中で2番目に聴いたアルバムで…、まだそんなにこのプログレの世界って知らない頃に出会ってて…、今聴いてみてもルネッサンスがプログレバンドってのはちょっと勿体無い感じだね。もっと幅広い音楽というかロックという括りですら狭い感じがするので、クラシックと同じような部類に等しいのではないかと。近年のゴシックメタルなどのルーツからすればおかしくないので、やっぱプログレじゃないよな…と。本格的な音楽、ってこういうのなんだろうと思うし、今でもかなり異質な部類のバンドじゃない?再結成したり来日公演したり、メンバーが替わっていても元気なのは良いね。美しい名曲の数々をもっともっと世に知らしめるべきだし。
1. Can You Hear Me?
2. Sisters
3. Midas Man
4. Captive Heart
5. Touching Once (Is So Hard to Keep)




アナログではA面2曲、B面3曲という収録内容。それも1977年…パンク全盛期にリリースされた作品でこの曲数。当時としたら随分時代遅れのバンドと映ったことだろうが、その音楽性の永続性は明らかにパンクなどとは程遠い高尚な世界へと飛翔していて、今でもなお輝きを放っている。まぁ、パンクが悪いと言う意味ではなくってさ、音楽的な意味合いで残っているという意味なんだけどね。
アニー・ハズラムという歌姫の存在は現世に到るまで脈々と受け継がれていて、ゴシックメタルの世界にも通じる世界観だから素晴らしい。ルネッサンスというバンド単位で見ていくと、この「お伽話」に到るまでもちろん多数の作品をリリースしていて、それぞれが素晴らしい出来映えを誇っているので、このブログでもアチコチと書いているんだけどね、好きですよ。作風についての変化ってのはもちろんあるんだろうけど、心酔して聴いている分にはよく理解しないままアルバムを聴いています。「お伽話」までのどのアルバムでもメロディーはしっかりしているしクラシカルなアレンジと展開に美しい歌声が乗せられていることに変わりはなく、一方ではアコースティック調で牧歌的に作られている曲があったりするので、そのあたりがルネッサンスというバンドの楽しみ。
さて、アメリカ盤と英国盤とでジャケットが異なる「お伽話」なのだが…、何で違うんだろうね?宗教観の問題だろうか?よく理解していないんだけど、まぁ、趣旨的には似たような傾向なので好みの方で良いのかもしれないが、自分は英国盤の方が好きだな。そして中身…、いや、もうね、「お伽話」というアルバムのタイトル通りに聴いてみれば良いのかな、と。冒頭の「Can You Hear Me?」からして13分以上の曲でクラシカルにドラマティックに聴かせてくれるし…かと言ってもちろん辛くなるような展開ではなくって優雅な香りが漂うごく自然の成り行きでこれだけの長さが必要だったと思わせる展開。そして続けられる「The Sisters」も美しい。すぐにA面が終わってしまうのだが、この余韻の美しさが堪らない。
そしてB面最初の「Midas Man」はライブでもよく取り上げられるほどの名曲で、ルネッサンスがもうひとつ得意技としているアコースティックな世界観から始まり、クラシカルな側面とオーケストラを用いてシンフォニックに盛り上げていく見事な作品。アニー・ハズラムのクリスタルボイスがその世界をより一層昇華させていることに疑いはなく、リスナーを釘付けにしてしまう魅力を放っている。ピアノの美しさも群を抜いている…、そんなドラマティックな作品がわずか5分強で語られているのだった。ピアノの美しさはそのまま「Captive Heart」に引き継がれ、弾き語りの上をアニー・ハズラムが歌い上げ、コーラスが入ってくる…、全く中世ヨーロッパに紛れ込んだかのような錯覚に陥る雰囲気と音世界。最後は「Touching Once」という壮大で豪華な楽曲に締め括られるのだが、何度も繰り返してしまうくらい美しい世界には全く脱帽。
自分的には「お伽話」ってルネッサンスの中で2番目に聴いたアルバムで…、まだそんなにこのプログレの世界って知らない頃に出会ってて…、今聴いてみてもルネッサンスがプログレバンドってのはちょっと勿体無い感じだね。もっと幅広い音楽というかロックという括りですら狭い感じがするので、クラシックと同じような部類に等しいのではないかと。近年のゴシックメタルなどのルーツからすればおかしくないので、やっぱプログレじゃないよな…と。本格的な音楽、ってこういうのなんだろうと思うし、今でもかなり異質な部類のバンドじゃない?再結成したり来日公演したり、メンバーが替わっていても元気なのは良いね。美しい名曲の数々をもっともっと世に知らしめるべきだし。
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