Melissa Etheridge - Fearless Love

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Fearless Love

 ジョス・ストーンと2005年のグラミー賞で共演してジャニス・ジョプリンの「Peace of My Heart」を見事に歌い上げたメリッサ・エサリッジが非常~に気になったのでちょっと突っ込んでみました。いや、活動歴古いんだな…と思って、確かに名前は聞いたことあるなぁ、ってくらいしか知らなくて、どんなのを歌っている人とか全然知らなかったから、いきなりグラミー賞でのあの坊主頭でのパフォーマンスはなんだろう?って思ったんだよね。そしたら前年に乳がんを患っていて治療に成功した後のパフォーマンスってことで抗がん剤の影響だろうけど、それでもあそこまで堂々とパフォーマンスできるのは凄い。死を決意しながら病と闘って勝ち抜いた女の…と言うか人間の気迫が込められたパフォーマンスで、しかもそれがジャニス・ジョプリンの名曲なワケだから迫力も倍増ってなもんだ。正直言ってジョス・ストーンの歌声もぶっ飛んだが、このメリッサ・エサリッジの気迫はまた違う意味での凄みがあった。

 丁度新作「Fearless Love」ってのがリリースされたばかりらしくて、どうせ何も知らないのでこいつでいいんじゃない?ってことで聴いてみました。もちろんグラミー賞のパフォーマンスからは5年の月日が経っているのであんな気迫をアルバムに込められているか、と言えばそれはなかなか難しいんだろうけど、メリッサ・エサリッジという女性のスタイルってのはしっかりと出ている作品なんじゃないだろうか。他のアルバムと比べようがないからなんとも言えない部分はあるんだけど。

 スタイル的にはアメリカンでストレートなロック。ブルース・スプリングスティーン直系のサウンドと姿勢だろうな、これは。ブライアン・アダムスとかさ、そういう男気のあるストレートでシンプルなロック。歌が女性とかほとんど気になることはないレベルまで昇華しているので、普通にロックアルバムとして聴けるのも珍しい人だ。もちろん歌はハスキーでなかなか渋みのあるものなので好みと言えば好みの声ではある。なるほど、こういうシンガーだったのか…と。ただ、やっぱりその深みとかってのがちょっと自分的にはどこか足りないみたい。多分ストレートに聴いてしまう分、何度も何度も聴いて感動するというアルバムではなくて、スカッと聴いてかっこいい、って思うアルバムなんだと思う。ま、楽しめれば良いか、ってなもんだが。

 しかし、ネットで調べても音に関しての記述があんまり目立たなくて、日本ではあまり人気がないのかアメリカだけではメジャーなシンガーなのか…、それとレズビアンな人ってことで色々と取り上げられていることが多くてそんなのばっか。もっと音とか来歴とかアルバムごとの成長度とか羅列してあるのが見つかれば良かったんだけどな。ネットってゴミみたいな情報が山のようにあるから自分が知りたい情報を知るのってメジャーであればあるほど難しいという弱点があるよな。誰か何とかしてくれないかね、こういう必要情報だけの検索ってさ。

 話が逸れた…。新作「Fearless Love」はそれでもやっぱり聴いていると気持ちの良いアルバムで、お店とかで流れていたら凄く気になるサウンドと歌声なのでは?もっと日本でも露出していけば良いのに、と思う人です。迫力的にはどこかパティ・スミスに通じるものがあって、垢抜けているロックっていうところ。




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フレ
Posted byフレ

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