Robert Plant - The Principle of Moments

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 ツェッペリンメンバー関連のソロアルバムって結構聴いたけどどれもなぁ…って印象が強かった。もっともジョンジーとか出る前だからジミー・ペイジとロバート・プラントくらいなモンだが、殊にロバート・プラントのソロってのがねぇ…、結構苦手でした。Led Zeppelinであれだけ歌って叫んでいた人がどうしてなぜにこんなにアダルトでおしゃれな音をバックにソフトに歌うんだろう?って。自分も若かったからアダルトなロバート・プラントなんて理解してなかったっつうのはあるけど。まぁ、それからもちろん何度もソロには挑戦して聴くんだけどね。やっぱり好みではないな…。

Principle of Moments Pictures at Eleven
Robert Plant - The Principle of Moments (Remastered) The Principle of Moments (Remastered) Robert Plant - Now and Zen (Remastered) Now and Zen (Remastered)

 1983年リリースのセカンドソロアルバム「Principle of Moments」。前作はコージー・パウエルとの合体で話題になったが、今度はフィル・コリンズとの合体で話題になった…と言うかしていたらしい。まぁ、この頃のフィル・コリンズって言ったらどんな仕事でもこなしてソロアルバムは売りまくってサントラだろうがセッションだろうが何だろうがやっていてひたすら王道ロック路線に近寄って来てもいた。クラプトンとかさ。まさかプログレ畑のジェネシスからロバート・プラントとかエリック・クラプトンとか一緒にやるなんてのは出てこなかったから、遥かにミュージシャンだったんだろう。

 ところが自分的にはフィル・コリンズってのは理由はいっぱいあるんだろうけどどうにも受け付けない人なんだな…。多分、どう考えてもルックスでダメなんだが(笑)、それで凄いドラマーとかミュージシャンと言われてもどうも…ね。いや、偏見ですが…。そんな偏見を抜きにしてこのロバート・プラントのセカンドソロアルバム「Principle of Moments」です。うん、うん、うん…、う~ん(笑)。確かにですね…、新たな領域に進出しているしソフトでアダルトで透明感のある美しいポップスをやってくれています。英国的とも言えるしアメリカ狙いとも言える音で、その音の処理がどうにも時代を物語るサウンドなので余計に古臭さを出してくれるのですが、正直言って今の時点で聴く価値があるのか、と言われればそりゃあんた、ほとんどないですよ、と答えたくなるくらい軽い。聴かなくても害はないし、聴いても残らない。そんなアダルトなサウンドなので今でも自分では消化できていない音楽です。

 綺麗だよ。綺麗だしホントにムードも出ているのでハマれる人は凄くハマれるのかもしれない。実際に「In The Mood」とか「Big Log」とか人気のある曲もあるしね。あ、一応書いておくけど、散々聴いたけど「自分にはダメ」っていう意味です(笑)。ただこのアルバムのツアーでも来日公演を行っているから当時見た人とかは思い入れあるだろうなぁ。生プラントのまだ全盛期ちょい過ぎくらいだもんね。しかしロバート・プラントほど年相応に枯れていく人もロックシーンには多くない。今時みな最後のあがきで輝いていたりするじゃない?枯れていくぞ~ってのはアメリカには多いけど英国にはあまりいないもん。多分ず~っと進化していき続くける人なんだろう。どこかでノスタルジックに過去の栄光をもう一度、と思わないのもロバート・プラントらしい。Led Zeppelinの再結成に一人で乗らないらしいしね。Page & Plantは新しいチャレンジもあったからよかったんだろうが。

 はて、決して文句を言っているアルバムなのではない。作品的にはさすがに一流プロダクションとミュージシャンが集まって作っているんだからクォリティは高いし、聴きやすいです。ただ、どんだけデカい音で聴いてもロックにはならない。それが寂しいだけなんです…。でも結局「In The Mood」は今のアリソン・クラウスとの枯れたライブでも歌われているってのが面白いよな…。




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フレ
Posted byフレ

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