Paris - Paris

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 Led Zeppelinフォロワーと呼ぶにはあまりにも個性的すぎたのかもしれないし、また参加メンバーの知名度がそこそこあったが故に「そうです」と認めて良いのかどうか、はたまた来歴を見ていると似たような音世界の創造も不思議ではないという気もするので一概に批判されることもなく、良い意味で英国的な評価をされたバンドなのかもしれない。それはセンスが良かったからかもしれないし、Led Zeppelin現役中のバンドだったからかもしれない。

Paris Big Towne, 2061


 1975年にリリースされたParisというバンドの「Paris」。有名なところではFleetwood Macに在籍していた中心メンバーでもあったアメリカ人のBob Welchが結成したバンドでして、Jethro TullのベーシストやNazzのドラムを迎えている。どこでどうしてこういう音になったのか、アルバム「Paris」の冒頭からしてLed Zeppelin的なリフと楽曲の構成の仕方で面白い。エフェクトをたっぷりとカマしているので元々の歌声とかギターの音とかがどういうのかがよくわからなくなっていてスペイシーな感じにしている。それがまたどこか幻惑とさせる音で狙っているのかもしれないけど、かなりセンス良い。冷静に聴くと「Black Book」なんて「Black Dog」と同様だしさ、笑えるんだけどね(笑)。でもそういうのを聴いても結構楽しめる英米混合バンド。しかもバンド名が「Paris」なんてね。

 はて、当時はそれなりに売れたようだし、以降もBob Welchはそれなりの成功を収めているワケだからもちろんLed Zeppelin一辺倒なバンドではないです。普通にソウルフルなブルースが出て来たりチープなリフのポップ調な曲が出て来たりとアルバム「Paris」の冒頭2曲で驚かせてくれるようなイメージばかりではないところが狙いか。でもやっぱ全編にLed Zeppelin的なフレーズが垣間みれるのは面白い。これくらいが冗談っぽくて良いんだよな。

 後にリリースされたセカンドアルバム「Big Towne, 2061」ではメンバーも入れ替えて、音の方もがらりと変わったものになっているので果たしてどこに進みたかったのか分からないバンドになってしまっているが、少なくともこのファーストアルバム「Paris」でのインパクトと期待感は見事なものです。



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フレ
Posted byフレ

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