John Paul Jones - Zooma
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さらにさらに時代を超越したLed Zeppelinの息吹を伝えていこう…って誰もそんなこと期待してないし考えてもいないのだが、ひらめきひらめきで時代を超越すること30年分、Led Zeppelinでは陰の立役者でもあった寡黙な男、ジョン・ポール・ジョーンズの登場だ。もちろんジョン・ポール・ジョーンズの来歴などは知られているのでその辺はともかく、あまりレビューも見かけることのない作品、それでも実はとんでもない音世界というのがジョン・ポール・ジョーンズの面白さ。最近ではThem Crooked Vulturesで話題を振りまいて夏には来日公演も期待されているけど、その前にコイツです。

Bass Heroes
Them Crooked Vultures
1999年にリリースされた実質上のファーストソロアルバムであろう「Zooma」。何でまたLed Zeppelin解散から19年も経ってからソロアルバムなんじゃ?というのもあったんだけどね。サントラの「「スクリーム・フォー・ヘルプ」オリジナル・サウンドトラック」とかディアマンダ・ギャラスとのジョイントアルバム「The Sporting Life」で顔を見せたことはあったけどここまで自己主張するソロアルバムってのは…、やっぱPage & Plantに対する嫉妬と言うのか、できる加減の主張なのかな。本人はライブやりたかったから、とサラリと言ってのけているけど。
それでこの「Zooma」には誰もが驚いたと思う。ジョン・ポール・ジョーンズのソロアルバムって一体どんな音が出てくるんだ?って思ってたし、サントラとか人のプロデューサーとかアレンジなんてのなら確かに面白いのやってくるだろうってのは想像に難くないんだけど、ソロアルバムってさ、歌ってるのか?とか…。じゃあどういうのだ?みたいな期待感。そんで普通はそれで大概裏切られることが多い。ヘンなボーカリストにポップなのを歌わせるとかさ。なので期待半分期待しないのも半分って感じでもちろんアルバムリリース時に入手です。
ぶっ飛び。こんな音出すのか?アリかい、これ?
ってなのが最初の感想。とにかく玄人過ぎて驚いた。当たり前なんだけどそんな風にして音を出してくるとは思わなかった。何とも硬質な90年代クリムゾン的な音世界で、ロバート・フリップが自身で奏でていた音の世界感をジョン・ポール・ジョーンズはベースを中心にして紡ぎだしているという感じ。しかもジョン・ポール・ジョーンズってアレンジャーとしても鍵盤奏者としても長けているので、アルバム全体感の統制具合は見事。引き立たせているギターにはクリムゾン陣営からのトレイ・ガンってのもこれまた面白い。そしてジョン・ポール・ジョーンズのトリプルネックギター=通称キングキドラも登場しているようで、マンドリンの音色も目立って出てくるところはLed Zeppelinの「Going To California」を彷彿させる音色だ。ジョン・ポール・ジョーンズが弾いているのかどうかしらないけど、こういう音っていいね。全く職人技な曲ばかりで素人のリスナーは正直言ってなかなか楽しみにくいんじゃないかな。ジャズとかフュージョンとか、まぁ、最近はそういう区分けもないからジェフ・ベックあたりを好む人にはまず間違いなく受け入れられる音でしょ。90年代クリムゾンの世界は「Zooma」の中ではごく一部に留まっていて、結局はジョン・ポール・ジョーンズという人の玄人的エッセンスの詰まった楽曲集なのだから。
喜ばしいのは多分「Bass'N' Drum」みたいにこんなにベースで自己主張してみました、っていう曲もしっかり入っているところだ。続けてプレイされる「B.Fingers」って曲がモロにヘヴィなクリムゾン的エッセンスを含み入れたようなベースが唸りまくる曲ってのもロックで良い。無茶苦茶重いアルバムだけど深いし何度聴いても味の出てくる楽しみな作品でね。リリース当時も結構聴きまくったけど、久々に今回聴いていたらまたまた3回くらい聴いてしまった(笑)。ジョン・ポール・ジョーンズってやっぱり凄いわ。どんな人なのだろ?とかどういう風にLed Zeppelinで貢献していたんだろ?って思う人は聴いてみるとわかります。もしかしたらLed Zeppelinの一番重い音の部分はジョン・ポール・ジョーンズに依るものだ、ってことを初めて認識するかもしれません♪




1999年にリリースされた実質上のファーストソロアルバムであろう「Zooma」。何でまたLed Zeppelin解散から19年も経ってからソロアルバムなんじゃ?というのもあったんだけどね。サントラの「「スクリーム・フォー・ヘルプ」オリジナル・サウンドトラック」とかディアマンダ・ギャラスとのジョイントアルバム「The Sporting Life」で顔を見せたことはあったけどここまで自己主張するソロアルバムってのは…、やっぱPage & Plantに対する嫉妬と言うのか、できる加減の主張なのかな。本人はライブやりたかったから、とサラリと言ってのけているけど。
それでこの「Zooma」には誰もが驚いたと思う。ジョン・ポール・ジョーンズのソロアルバムって一体どんな音が出てくるんだ?って思ってたし、サントラとか人のプロデューサーとかアレンジなんてのなら確かに面白いのやってくるだろうってのは想像に難くないんだけど、ソロアルバムってさ、歌ってるのか?とか…。じゃあどういうのだ?みたいな期待感。そんで普通はそれで大概裏切られることが多い。ヘンなボーカリストにポップなのを歌わせるとかさ。なので期待半分期待しないのも半分って感じでもちろんアルバムリリース時に入手です。
ぶっ飛び。こんな音出すのか?アリかい、これ?
ってなのが最初の感想。とにかく玄人過ぎて驚いた。当たり前なんだけどそんな風にして音を出してくるとは思わなかった。何とも硬質な90年代クリムゾン的な音世界で、ロバート・フリップが自身で奏でていた音の世界感をジョン・ポール・ジョーンズはベースを中心にして紡ぎだしているという感じ。しかもジョン・ポール・ジョーンズってアレンジャーとしても鍵盤奏者としても長けているので、アルバム全体感の統制具合は見事。引き立たせているギターにはクリムゾン陣営からのトレイ・ガンってのもこれまた面白い。そしてジョン・ポール・ジョーンズのトリプルネックギター=通称キングキドラも登場しているようで、マンドリンの音色も目立って出てくるところはLed Zeppelinの「Going To California」を彷彿させる音色だ。ジョン・ポール・ジョーンズが弾いているのかどうかしらないけど、こういう音っていいね。全く職人技な曲ばかりで素人のリスナーは正直言ってなかなか楽しみにくいんじゃないかな。ジャズとかフュージョンとか、まぁ、最近はそういう区分けもないからジェフ・ベックあたりを好む人にはまず間違いなく受け入れられる音でしょ。90年代クリムゾンの世界は「Zooma」の中ではごく一部に留まっていて、結局はジョン・ポール・ジョーンズという人の玄人的エッセンスの詰まった楽曲集なのだから。
喜ばしいのは多分「Bass'N' Drum」みたいにこんなにベースで自己主張してみました、っていう曲もしっかり入っているところだ。続けてプレイされる「B.Fingers」って曲がモロにヘヴィなクリムゾン的エッセンスを含み入れたようなベースが唸りまくる曲ってのもロックで良い。無茶苦茶重いアルバムだけど深いし何度聴いても味の出てくる楽しみな作品でね。リリース当時も結構聴きまくったけど、久々に今回聴いていたらまたまた3回くらい聴いてしまった(笑)。ジョン・ポール・ジョーンズってやっぱり凄いわ。どんな人なのだろ?とかどういう風にLed Zeppelinで貢献していたんだろ?って思う人は聴いてみるとわかります。もしかしたらLed Zeppelinの一番重い音の部分はジョン・ポール・ジョーンズに依るものだ、ってことを初めて認識するかもしれません♪
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