さてと、そのファーストアルバムはもちろん自身の名を冠した作品で、何というかジャケットが結構不気味で…って改めて見るとどう見てもヒプノシスなんだよな…、あ、やっぱヒプノシスだ…。おぉ~、かなり驚いた!やっぱそうなのか…、表ジャケも裏ジャケもヒプノシスらしさたっぷりだもんなぁ。コレで70年代英国ファンは聴いてみる気になるだろう(笑)。いやいや…。サウンドは往年の70年代ハードロックからはかなり逸脱した独特のメロディーラインを追求したサウンドになっていて、いつからかハードロックにはブルース色が一切なくなってしまったんだけど、シェンカーのギターでは「泣き」だけがしっかりと残っていて、ポール・コゾフと比べるもんでもないけど、相通じるモノはあるよな、と思う。ただ、シェンカーの方が作曲とフレージング、メロディアスな面に於いてはコゾフよりも優れているかな。ま、好みの問題だから良いんだけど、冷静に分析するとそんな面もある。もちろんコゾフにはそれ以外のトコで絶対唯一ってのがあるんだけどさ。で、このアルバム、初っ端から「Armed & Ready」「Cry For The Nation」なワケで、この二曲で絶対みんなノックアウトされちゃうんだよ。「Bijou Pleasurette」のバッキングも誰も思い付かないようなコトしてるし、「Into The Arena」だってハードロックのくせにインストものがあって、しっかりとギターが歌っているってのも凄いよ、しかもこのフレーズの後半部なんかはギター教則本にも載るくらい良く出来たフレーズで、やっぱ「神」は違う。始めから違う。「Lost Horizens」もヨーロッパ的なメロディーで美しいし、やっぱりかなりの名盤。ただもちろん70年代の色はかなり薄れているので新たなる時代の幕開け作品という位置付けになるんかな。
>gomez_the_catさん これさ、コピーをちゃんとできるって凄いテク必要だから、上手くなるよね。昔のアマチュアはこういうのコピってたから上手かったのかもしれない。もちろんバンドじゃなくて個人だけ、なんだけど(笑)。「Into The Arena」はまだ良かったけど「Captain Nemo」は挫折しました…。
The Michael Schenker Groupの1st『神~帰ってきたフライング・アロウ』。1980年発表。原題はバンド名と同じ『The Michael Schenker Group』ですが、これはもう邦題じゃなきゃだめでしょう。誰が付けたか知りませんが完璧すぎます。名邦題ですね。あと、ジャケットもHR/H...