Fastway - Fastway

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 昔何かの雑誌でブリティッシュバンド特集みたいなのがあって、もちろんその頃から英国好きなんだろうという自覚はあったので気にして読んでた。当時は知らないバンドばかり載っていて、気になって気になって、頭の中にはその辺のジャケットが溜め込まれていくワケ。どこかで見かけたら買えるようにさ。その中に結構印象的なジャケットっていくつもあったんだけど、説明文と気になるジャケットが合致するってのは多くなかったんじゃなかったかな。でも、このFastwayってのは覚えやすかった。ツェッペリンフォロワーでジャケットがチェッカーズフラグだったからさ。

Fastway Fastway / All Fired Up

 1983年リリースのデビュー作品「Fastway」だが、メンツはご存知のように元モーターヘッドのエディ・クラークと元UFOのピート・ウェイという布陣。ところがアルバムをリリースしてみて話題になったのは何とボーカルとして初めてメジャーに出て来たデイヴ・キングという無名の歌手の声。何と言ってもロバート・プラントばりのハイトーンを駆使した典型的なロックボーカリストの歌声。まぁ、聴いているとAC/DC的な気もするのでツェッペリンクローンというワケでもないんだけど当時はかなりフォロワーとして話題になった。

 音的な所ではそれほど目立つものでもなくてどっちかっつうと70年代英国ロックの雰囲気をそのまま出している懐古的なバンドで、UFOでの成功は何処へやら、ピート・ウェイも特に目立つものでもなく、新人ボーカリストに美味しい所を全て持っていかれたと云うか。多分ハマると心地良い音世界なんだろうなぁと、後の楽しみに取っておいたりする。ただ勿体無いのは何の特徴もないハードロックになっちゃってる点。レースの時のバックに流してね、っつうのもコンセプトだったんだろうけど、ま、確かに疾走感のある曲はそれで良いけど、そればかりじゃないからよろしくない。ちょっと英国的に湿っているのももちろんあるからさ。

 いや、ここの所なんだかんだとアメリカのバンドばかり聴いていたからちょっと英国的なの聴くとやっぱ違うね。どこか落ち着くっつうかさ、全然違うわ。まだ戻らないでもうちょっと異国修行していかなければ。



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フレ
Posted byフレ

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