Stevie Salas - Back From The Living

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 メジャー路線でウケたレニー・クラヴィッツとは趣きを異にするのだが、その頃に変わったギタリストとしてマニアックに名を馳せた存在にスティーヴィー・サラスがいた。ファーストアルバム「スティーヴィー・サラス・カラーコード」でのファンクなハードロックな路線は結構響いたし独特のものだな…なんて思って割と聴いていたもん。そのへンからかな、黒人系のものもきちんと聴けるようになったのは。来歴も読んでみると、P-Funk軍団ご愛用のスタジオで仕事してて流れでギター弾いたら凄くて気に入られたっつうから面白いもんだ。

バック・フロム・ザ・リヴィング スティーヴィー・サラス・カラーコード

 そんなStevie SalasがColor Codeというバンド名義でリリースした2枚目の作品「バック・フロム・ザ・リヴィング」。これが1994年のリリースで、その間には結構色々なセッション活動でアルバムを出したりしていたのでそもそもバンドの形態にはあまりこだわらない人だったのかな。そういうのに慣れていないリスナー側は結構混乱したし、しかも日本限定盤も出てたから何が何だか分からないくらいにリリースされてたもん。途中で集めるのも辞めてしまったので今はもう全く分かってないけど、アマゾン見る限りは結構廃盤になってるな。

 さて、この「バック・フロム・ザ・リヴィング」というアルバムはどちらかと言うとハードロック調の色合いが強くてエッジの立ったサウンドで展開してくれます。全部が全部良い曲でノリが良いとは言わないけど全編に渡って勢いと意欲が感じられる余裕のある作品。「Start Again」っつう曲が割とシングルヒットしたらしいけど、確かにシャープでソリッドで独自のファンクなノリの聴けて面白いし、ユニークなのは当時流行していたグランジ系のノリをも踏襲している事か。だから受け入れられやすかったのかもしれないけど、そこはやはり本物の血が流れているおかげで流行モノにはならなかったのだ。一方では「Bone To Mack」みたいに昔からのファンクなチューンも聴けるし、これはこれで後のラウドロックっつうのかリンプ・ビズキットみたいな要素を持ってて、もしかしてその辺の走りってStevie Salasだったのか?なんて思ってしまうが…。

 ファーストの「スティーヴィー・サラス・カラーコード」ではもっとギターが主役となったリフがあってギタリスト的には凄くハマったが、「バック・フロム・ザ・リヴィング」になると時代の流れなのかギターソロも控えめでリフも控えめで、やっぱハードロック低迷期になってきたのかも、と思う。音楽の表現手段としてのギターにしかなっていないっていうのかさ。これだけギター弾ける人ってのが知られていても弾きまくらないんだからさ。もっとも速弾き~って人じゃないけどね。歌にしても上手いってワケじゃないからこの後しばらくして低迷してしまうけど、初期は印象的な人だった。



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フレ
Posted byフレ

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