Paul Butterfield's Better Days - Live At Winterland Ballroom
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英国の小僧達が黒人ブルースをこぞって取り上げたおかげでブルースメン達は身銭を稼ぎ、音楽で食っていくことができるようになり、更に伝説とまでなっていった、というのは通説だし多分事実。だけど、やっぱりアメリカのシカゴなりミシシッピなりテキサスでなりで変わった小僧達が黒人のブルースを見て食い入るようにハマっていったというのもある。そういう珍しい小僧達がマイク・ブルームフィールドだったりポール・バターフィールドだったりジャニス・ジョプリンだったりするわけだ。

そんなポール・バターフィールドが「ブルースバンド」という冠を葬り去って「ベター・デイズ」というバンド名…っつうかアルバムタイトルが「ベター・デイズ」だったのでそういう呼び方になったのだろうけど、その「ベター・デイズ」時代のライブアルバムとして「Live At Winterland Ballroom」っつうのが出てる。正直言ってマイク・ブルームフィールド達が在籍して白熱したブルースを奏でていた時期はそれこそ擦り切れるくらい聴いたけど、その後ってのはほとんど聴けてない。スタジオアルバムを聴いてもどこかパッとしなくてのめり込めなくてね。まぁ、アメリカンになりすぎていったっつうのもあったのかもしれない。ところが10年くらい前にこの「Live At Winterland Ballroom」というライブアルバムが出ましてね…、いや、それまでもライブアルバムがいくつかあったし、聴く機会もあったのに聴いてなくてさ。それがタイミングなのかな、この「Live At Winterland Ballroom」が出た時にちょっと聴く機会があって聴いたら、ほぉ…、やはりポール・バターフィールドって面白いな、と。
ライブ自体は1973年2月のウィンターランドっていうことなので、アルバム「ベター・デイズ」をリリースした後のブルース一辺倒から既に脱出していて新たなる方向を模索していた頃になるのか?それともこの系統が新たな方向性だったのか…、この頃のアメリカのミュージシャンは皆低迷していたから難しいんだろうっつうのはわかるけど、アメリカらしい音を出している。カントリーやブルース…カラッとした音世界。ただ、ブルースでも3コードのブルースというのではなくって、ブルースフィーリングを醸し出したカントリーフレーバーだったりバラードだったりロックだったり…、割と独自の世界観かな。聴いていると心地良さは漂うし、かなり面白い。特にライブアルバムだから白熱しているし、臨場感もしっかりしているから。スタジオ盤の「ベター・デイズ」とはやっぱり結構違うよね。
ジャニスで有名になった「生きながらブルースに葬られて」とはこの人の作品…故に「ベター・デイズ」でもしっかり演奏されていて、しっかり哀愁もブルースも漂わせてくれます。いや、上手いわ、やっぱ。さすが本家本元…。そういう意味で有名な曲ってのは最後に入ってる「俺の罪」…ツェッペリンでもカバーされているヤツね。もちろん全然異なるアレンジなので別の曲…っつうかオリジナルに近いカバーだろうけど、これがまたもの凄い良いんですよ。涙出てくるくらいのアレンジと演奏でさ、正にライブの最後に相応しい…っつうかアルバムとしての最後には相応しい出来映え。ペイジ・プラントの時のアレンジが近いけど、全然こっちのが良い(笑)。その前の「He's Got All The Whiskey」なんかはベターデイズ時代の面白い試みがそのまま出ているのでなるほど、ってのがあるが。
ずっとハマってはいないだろうけど、こういうアメリカ的な解釈とブルースの進化ってのもアリなんだろうな、と。ハープも思い切りカマしてくれるしね。ただ、余所の国では受け入れられにくいかな、とも思う面もある…が、キライじゃない作品ですね。


そんなポール・バターフィールドが「ブルースバンド」という冠を葬り去って「ベター・デイズ」というバンド名…っつうかアルバムタイトルが「ベター・デイズ」だったのでそういう呼び方になったのだろうけど、その「ベター・デイズ」時代のライブアルバムとして「Live At Winterland Ballroom」っつうのが出てる。正直言ってマイク・ブルームフィールド達が在籍して白熱したブルースを奏でていた時期はそれこそ擦り切れるくらい聴いたけど、その後ってのはほとんど聴けてない。スタジオアルバムを聴いてもどこかパッとしなくてのめり込めなくてね。まぁ、アメリカンになりすぎていったっつうのもあったのかもしれない。ところが10年くらい前にこの「Live At Winterland Ballroom」というライブアルバムが出ましてね…、いや、それまでもライブアルバムがいくつかあったし、聴く機会もあったのに聴いてなくてさ。それがタイミングなのかな、この「Live At Winterland Ballroom」が出た時にちょっと聴く機会があって聴いたら、ほぉ…、やはりポール・バターフィールドって面白いな、と。
ライブ自体は1973年2月のウィンターランドっていうことなので、アルバム「ベター・デイズ」をリリースした後のブルース一辺倒から既に脱出していて新たなる方向を模索していた頃になるのか?それともこの系統が新たな方向性だったのか…、この頃のアメリカのミュージシャンは皆低迷していたから難しいんだろうっつうのはわかるけど、アメリカらしい音を出している。カントリーやブルース…カラッとした音世界。ただ、ブルースでも3コードのブルースというのではなくって、ブルースフィーリングを醸し出したカントリーフレーバーだったりバラードだったりロックだったり…、割と独自の世界観かな。聴いていると心地良さは漂うし、かなり面白い。特にライブアルバムだから白熱しているし、臨場感もしっかりしているから。スタジオ盤の「ベター・デイズ」とはやっぱり結構違うよね。
ジャニスで有名になった「生きながらブルースに葬られて」とはこの人の作品…故に「ベター・デイズ」でもしっかり演奏されていて、しっかり哀愁もブルースも漂わせてくれます。いや、上手いわ、やっぱ。さすが本家本元…。そういう意味で有名な曲ってのは最後に入ってる「俺の罪」…ツェッペリンでもカバーされているヤツね。もちろん全然異なるアレンジなので別の曲…っつうかオリジナルに近いカバーだろうけど、これがまたもの凄い良いんですよ。涙出てくるくらいのアレンジと演奏でさ、正にライブの最後に相応しい…っつうかアルバムとしての最後には相応しい出来映え。ペイジ・プラントの時のアレンジが近いけど、全然こっちのが良い(笑)。その前の「He's Got All The Whiskey」なんかはベターデイズ時代の面白い試みがそのまま出ているのでなるほど、ってのがあるが。
ずっとハマってはいないだろうけど、こういうアメリカ的な解釈とブルースの進化ってのもアリなんだろうな、と。ハープも思い切りカマしてくれるしね。ただ、余所の国では受け入れられにくいかな、とも思う面もある…が、キライじゃない作品ですね。
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