Albert Collins - Ice Pickin'

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 久々に本物の黒人ブルースを聴いてみようかと…、ってもやっぱりロック好きにはこの辺からなんだよ、ってことでアルバート・コリンズです。テキサスのとんでもなくクールなギター弾き。テキサスブルースってブルースの中では一番好きなので、色々発掘したけどアルバート・コリンズが一番好み。後はフレディ・キングとかね。結構アルバート・コリンズのレコードとかCDとかちょこちょこと見かけたら手に入れたりしてたので割とあるんだよな。集めるっていう気はあまりないんだけど、見たことないジャケットだとつい、ね。

Ice Pickin' Frostbite
Albert Collins - Ice Pickin' Ice Pickin' Albert Collins - Frostbite Frostbite

 「Ice Pickin'」1978年アリゲーターからのリリースで、アルバート・コリンズがアリゲーターレーベルからリリースした一枚目の作品。この人不遇な人で、60年代中期にアルバム出してたりしたんだけどその後しばらく契約がなくなってライブだけで生活してたのかな?まさか音楽だけってこともないとは思うけど。それでもウワサは広がるモノでアリゲーターが獲得しに行って出したアルバムが「Ice Pickin'」。60年代のアルバート・コリンズのアルバムと聞き比べても雲泥の差があるくらいに伸び伸びとギターを弾いて歌っている。

 なんつってもだ、チューニングはFmだしカポはいつも7カポくらいにあるし、ストラップは右肩から掛けてるし、指で弾きまくるしとイレギュラーな弾き方ばかりする人でインパクト抜群。しかもテレキャスしか使ったの見たことないくらいにテレキャス。それでこんなにぶっといサウンド出すのか?ってくらい最高に痺れるギタープレイ。一音一音が魂の叫びでしてね、こんなに感情湧き出るのって何でよ。ブルースギタリスト全般に言えるんだけどさ、これはもう黒人だからとかそういうレベルの話なんだろうな。練習して出来るモンじゃないだろ、と最近は思う。そこへ行くとベックはやっぱ凄かったが…。

 アルバム全体感としてはですね、まぁ、やっぱり弾きまくりってんでもなく、メロウでもなくバランスがよく取れてて、全然飽きないし、ギター的にも勉強になるし曲の良さとかってのはなんとも言えないけど、アルバート・コリンズの音の特徴の一つにA.C.リードというサックス奏者を従えているってのがある。「Ice Pickin'」でもしっかりと活躍していて、アルバート・コリンズの向こうを張るサックスを聴かせてくれたりするのも良いね。

 しかしまぁ、久々のモノホンブルースはやっぱり自分的にも原点です。成り切れないけど原点でして、しっくりくる音世界。つい茶色いお酒が欲しくなります(笑)。ちなみに自分が一番好きなのは「Frostbite」かねぇ、やっぱ。



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フレ
Posted byフレ

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