Elf - Elf

0 Comments
 春ってのは昔からキライではないのでどこか区切りにしたい季節ではあるが、なかなかそういう出来事でもないと気分は変わらないのも事実。ただテレビ番組が一新されるとか、そういう所で区切りの基準を見つけるってのはあるか。このブログサイト自体はそれこそ大した変化もなく日夜更新をひたすら続けているので少々アクセントを加えたいと考えてはいるのだがなかなか…、きちんと考えないとね。

Elf The Elf Albums

 さて、1972年頃のアメリカのロックシーンはちょこちょことハードロック的なバンドが出てきたりして英国ロックからの逆輸入というようなサウンドが出てきた。エアロスミスやキッスもそういう例のひとつだし、割とマイナーながらもしっかりとそんな流れを汲んだElfにしてもそうだ。ストーンズやフェイセスタイプのR&Rバンドって云うのも元はアメリカからの輸入だったのに、そいつを更に取り入れたと云う、もう何でもありの世界。それがまた確かに変わった味付けになっているから面白い。

 エルフって言えばもちろんあのロニー・ジェイムズ・ディオがボーカルだったバンドですね。はい、レインボウに引き抜かれるまではアルバム三枚も出してて、活動歴も1970年からだから多分6~7年くらいはやってたってことだ。そこをリッチー・ブラックモアが引き抜いてしまうのだが…、もっとも当初のレインボウはご存じのようにエルフのメンバーごと乗っ取ったようなものだから今更というのもあるが。

 そしてエルフのファーストアルバム「Elf」は1972年にリリースされていて、アルバムジャケットもなかなか秀逸なアメリカ産とは思えないアートワークで、非常によろしい。英国のレーベルからリリースしてもらいたかったものだ。そしたら多分かなり重宝したバンドとしてコレクターズアイテムとなっただろうに。それはともかく、音の方はホントにスタンダードなR&Rバンドを踏襲してはいるものの、かなり後のハードロック的なセンスが持ち込まれていて、なかなか好ましい。別にディオの歌でなくても良いが、ディオだからこそバンドにスジの通った良いスタンスを持ち込めているし、ギターも結構好みだな。ホントにアメリカ人バンドか?と思うくらいに曲によっては英国的。3曲目の「Never More」とか凄く英国的だもん。

 HR/HMを意識しないで70年代初頭のR&Rバンドっていう聴き方したらエアロスミスよりも全然出来てるし、もっと売れてもおかしくなかったんじゃないか?多分、同じようなバンドは英国からアメリカを制圧するために出てきているから、市場からしても不要だったのかもしれない。今聴いてみるとかなり良いセンス。三枚のアルバムがリリースされるくらいのバンドだったのは納得です。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply