Meat Loaf - Bat Out of Hell II: Back Into Hell

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 巨漢ミートローフによる美しい歌の数々はその姿とは似つかわしくない人気を誇ったものだが、それはそれはもう最初驚きましたね。マウンテンのレスリー・ウェストも驚いたけどそれよりもミートローフの方が驚いた。こんなに巨体でロックかよ?ってなモンで、その時点で音を聴くとか以前の話で聴くのが遅れたもんな。まぁ、音を聴いてみてもやっぱり暑苦しかったのはジム・スタインマンの仕業ではあったが、役回りとしてミートローフが暑苦しい、となっちゃうわけだ(笑)。

Bat Out of Hell II: Back into Hell Bat Out of Hell III: The Monster Is Loose
Meat Loaf - Bat Out of Hell II: Back Into Hell... Bat Out of Hell II: Back Into Hell Meat Loaf - Bat Out of Hell 3 Bat Out of Hell 3

 そのミートローフが裁判まで起こして大げんかしたジム・スタインマンとまたタッグを組んで「Bat Out of Hell」の続編に取りかかったのはソロ活動だけではなかなか成功しなくて、結局最初の栄光に頼るのが一番と気付いた頃だろう。ジム・スタインマンの方は売れっ子作曲家という黄金時代から抜けて落ち着いていたのもあってもう一花ってのがあったのか、この申し入れを受け入れて最強タッグの再結成となったようだ。

 1993年になってリリースされた「Bat Out of Hell II: Back into Hell」という「Bat Out of Hell」の続編は見事に全米1位を獲得し、これも多分2500万枚以上売っているようだ。CD一枚あたり40円の印税が入ったとしたら10億円の稼ぎだぜよ、それ(笑)。そんな思惑はもちろんあったのだろうが、売れたモン勝ちの「Bat Out of Hell II: Back into Hell」はそりゃもう期待を裏切ることなく前作「Bat Out of Hell」を上回る程の出来映えを誇る作品に仕上がってます。

 最初の「Bat Out of Hell」の方がドタバタ感があって面白い雰囲気なんだけど、「Bat Out of Hell II: Back into Hell」ではかなり洗練されて作品が仕上がっている。それでもやっぱりジム・スタインマンの作風に変化はなく…、そうでもないか、ちょっとメロディが滑らかになった、という感じ。その昔自分のソロ作品「Bad for Good」で取り上げていた曲もこの「Bat Out of Hell II: Back into Hell」でミートローフに歌わせて再度収録しているのも見逃せない。やはり「Bat Out of Hell II: Back into Hell」だったら聴かれる確率も高いし、総合的に全てジム・スタインマンの作品内なので浮くことはないし、実際聴いていても全く違和感ないからね。

 しかしちょっと落ち着いた感じでのシュールなドラマティック感が強くなったかな…。時代に即したアレンジと音作りってのが印象的。ちなみに2006年には更なる続編「Bat Out of Hell III: The Monster Is Loose」がリリースされたので、その時の記念盤ってことで「Bat Out of Hell II: Back into Hell」のコレクターズエディションなんてのもリリースされてライブDVDが付けられている。





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フレ
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