Jennifer Batten - Above, Below and Beyond

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Jennifer Batten - Above, Below and Beyond (1992)
アバーヴ・ビロウ・アンド・ビヨンド

昔はギタリストのソロアルバムなんてあんまり真面目に聴かなかったね。今でも基本的にインストものってそんなに何度も聴くものじゃない。でもジェフ・ベックだとやっぱり面白いから何度も聴いているし、最近の作品だってそりゃもう面白いんで、やっぱり音の接し方なのかな。そういえばジェフ・ベックももうすぐ新作「エモーション・アンド・コモーション」がリリースされるからまた楽しみ。そんなジェフ・ベックも女性プレイヤーってのは好みなのか、自分と一緒にやるメンバーってのも強烈な女性プレイヤーを引き入れているのもこれまた面白い。そんな中の一人でもあるジェニファー・バトンです。

 1992年リリースの初めてのソロアルバム「アバーヴ・ビロウ・アンド・ビヨンド」。その前からジェニファー・バトンって人はマイケル・ジャクソンのツアーギタリストとして有名になってて、そのテクニックとインパクトで目立っていた。かなり画期的なプレイをしていたのもあるけど、やっぱり音的なセンスが面白い人だったみたいで、その結果がこの「アバーヴ・ビロウ・アンド・ビヨンド」というファーストアルバムだ。

 ギタリスト好きにとってみるとかなり衝撃的。ジェフ・ベックの「ユー・ハッド・イット・カミング」や「フー・エルス!」と言った作品で知ったギターインストのインダストリアル系デジタルサウンドみたいなのはこのアルバムで既に実践されていて、ベックと一緒にやるようになったジェニファー・バトンがベックにその手法を教えたというところか。ほぼ全く同じような音作りとギタープレイ…それって凄いよな。ジェニファー・バトンの一番敬愛するギタリストはジェフ・ベックって言うからセンスが良い。

 まずは一聴してみると分かるが、ぶっ飛んでる。スティーブ・ヴァイ的とも言うが、バックの音が面白いし、ヴァイよりももっとギターが笑っている…っつうか人間的に聞こえる。マイケル・ジャクソンの「Wanna Be Startin' Somethin'」をやってるけど何だか分からないくらい解体…いや進化させてしまっている。アレサ・フランクリンの「Respect」はまだ歌が入ってるから分かるけど、それも革新的解釈。最初の「蜜蜂の飛行」ってクラシックで有名らしいけど、それをギターのタッピングでプレイしてて、相当話題だったらしい。凄すぎてよく分からないけど、あまりにも流暢なギタープレイなので単なるツアーギタリストでは勿体ないってものだ。今回のマイケル・ジャクソンとも一緒にプレイする事になっていたとか…。

 いやいや、驚くばかりのアルバム「アバーヴ・ビロウ・アンド・ビヨンド」とギタープレイで思ったよりもハマってしまった。ちゃんと音楽しているのが良くて聴きやすい。




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  • 早いもので、もう2月です。 ギター強化月間(月は変りましたが!笑)・・というお題でここのところお送りしておりますが、全然華がないじゃん!と、また思いつきました。 たまには女子かなァと思い巡らし、棚を見ても・・これしかねえか。(涙) ・・萌え萌えを期待された...
  • 2010.03.10 (Wed) 08:22 | D9の響き