Lucifer's Friend - Lucifer's Friend

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Lucifer's Friend

 2010年の今から見た2000年頃の音楽なんて凄く新しいものだし、そんなに変化が激しいものでもないという感じだが、これが1980年頃から見た1970年頃となるととんでもなく変化していて、面白い。面白いっつうか…、まだまだ発見もいっぱい出てきて何それ?ってなのが多い。それは2010年の今になっても70年代を漁るファンが多いことで分かるし、自分も今でも発掘してくるバンドもあるワケで…、やっぱ面白い。

 後にユーライア・ヒープのデヴィッド・バイロンの後任ボーカルとして名を馳せることとなるジョン・ロートンが在籍していたバンド…っつうかオリジナルバンドのLucifer's Friendのファーストアルバム「Lucifer's Friend」です。自分的にはUriah Heepのボーカル云々以前に70年代ブリティッシュロックとして捉えられるLucifer's Friendという名のドイツ人4人と英国人一人のバンドが気になっていたし、そのジャケットも強烈なインパクトがあって知っていた。CD時代への移行期にもかなり早い段階で「Lucifer's Friend」とセカンドの「Where the Groupies Killed the Blues」がリリースされたので聴きやすかったってのもある。その時はUriah Heepのボーカルになる人が在籍していたなんて考えなくて、凄くユーライア・ヒープと似たサウンドを出すバンドだ、って思ったくらい。

 うん、ホントにね、ユーライア・ヒープとほぼ同じアプローチで畳みかけてくる極上のハードロック。ハモンドロックと言うに相応しいくらいハモンドが唸っているし、ギターももちろん相当ヘヴィに畳みかけてくる。ドラムにしても一本調子じゃなくってこの頃特有のドタバタドラムで素晴らしい…。やっぱり自分の趣味の原点ってこういうブリティッシュサウンドにあるんだってのが嬉しい(笑)。聴いたことのない人にはかなり新鮮で衝撃的に聞こえるハードロックなハズ。しかもほぼドイツ産のバンドでボーカルのジョン・ロートンだけ英国人。だから多分ドイツのハードロックバンドとしては初の世界進出バンドとも言えるか?

 ユーライア・ヒープとの類似点は多々あるのだが、何と言っても全く同時期に同じVertigoレーベルからどちらもファーストアルバムをリリースしているし、似たような音楽性ってのもあって交流はあったんじゃないだろうか。それが故に後のユーライア・ヒープへのボーカル加入となったんだろうと思うし。Lucifer's Friend自体はかなり音楽性の幅も広くてテクニックもしっかりしているので一過性のバンドとは少々趣を異にしている。かなり長期間に渡って活動しているし、この後の「Where the Groupies Killed the Blues」というセカンドアルバムもかなり評価が高い隠れた名バンド。



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フレ
Posted byフレ

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