Widowmaker - Widowmaker
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唐突だがやっぱりロックの歴史は深い。いや、人脈の広さは面白い。レインボーとチキン・シャックが繋がり、Mott The Hoopleも繋がる…即ちボウイとも繋がり…とまぁ、そんな調子だ。なんで?ってなるところにミソがあるのだな、このヘンの深みは。英国ロックは音の深みもあるが、幅の広さにも驚く。そしてこうした人の広がりとジャンルを跨いだりレーベルを超えたりして際限なく続く。ウチのブログってのは基本的に関連性のあるものを繋いでいってるんだけど、ブログという形式上、どうしても一方向にしか進めないのでついついいつも違う方向に向かっていってしまうんだが(笑)。
1974年頃に結成されて翌年1975年にアルバム「Widowmaker」がリリースされたバンド名もWidowmaker。そんなに知られてはいないだろうな、とは思っているがもしかしたら自分があまり知らなかっただけかも。レインボーを好きな人にはベースのボブ・デイズリーが参加していたバンドとして知られているかもしれない。モット・ザ・フープル好きな人にはアリエル・ベンダー=ルーサー・グローブナーがMottの次に組んだバンドとして知られている?はたまた往年の60年代好きにはLove Affairというバンドのボーカルでもあるスティーブ・エリスが組んだバンドとしてとか…、もおう一人のギタリストはホークウィンドにいたし…みたいなね。まぁ、色々な絡みがあった人物達が組んだバンドでして、メンツだけを見るとどんな音が出てくるのかちょっと想像付かなかったんだけどね…。
現行のCDでは最初が「Such A Shame」というボーナストラックで始まってしまうので印象が大幅に変わってしまうのだが、その実CDでは2曲目の「Pin A Rose On Me」からがアルバム「Widowmaker」リリース時の一曲目となるようだが…、いきなり美しいアコースティックギターの音色からどこかアメリカの望郷を思い浮かべるような曲調だ。多分実は音楽センスに優れていたアリエル・ベンダー=ルーサー・グローブナーによる趣味的方向性を代表するようなものだろう…、が、かなり良い出来映えで、アルバム通してこの曲が異質な曲なんだけど、それを最初に持ってくるって凄い発想。
その後からは割とご機嫌なハードロックともロックとも云える…もしくは確かにMott The HoopleとRainbowを合わせたような音世界かもしれない。もっとも歌がポップなのでイメージとしては異なるけど、歌も巧いしロックしてるし結構かっこいいんだ。売れ線のメロディもあるしノリも良いので何が悪くてここまでマイナーなバンドなんだろうか?バンド自体はもう一枚アルバムをリリースして解散している→ボブ・ディズリーのレインボウ加入がきっかけだったみたい。もうちょっと本腰入れたらかなりかっこいいバンドなのにな、勿体ない。正しく英国ロックの音でもあるんだけど、どこか哀愁漂う素敵なハードロック寄りのロック。ちょっと何回か聴きたくなる音です。
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