Paul Kossoff & Randy Rhoads - Tribute



一日遅れとなってしまったが、3月19日という日は二人のギターヒーローが伝説になった日でもある。一人は英国ブルースロックバンドの代表格でもあり、また若くして英雄になってしまったギターヒーロー、ポール・コソフ。1976年の3月19日、自身の新バンドバックストリートクロウラーのプローモーション活動のため移動していた飛行機の中で心臓麻痺とのこと。もちろんドラッグによる体調悪化が原因なのだが享年25歳。若すぎる。
コソフが亡なる前に積極的に取り組んでいたバンドはバックストリートクロウラーだ。1973年11月に発表の自身のファーストソロアルバムのタイトルが「バックストリートクロウラー」で、全5曲入りミニアルバムみたいなもんだった。初っ端の「Tuesday Morning」が圧巻で、17分くらいギターを聴かせてくれるこの作品はコソフの想いがたっぷりと聴ける素晴らしい一曲。この曲のためにアルバムを入手しても損しないくらいのアルバム。参加メンバーはフリーの面々が名を連ねていて、だったらみんな一緒にやれよ、と呟いてしまうが…。他には後に一緒に活動するジョン・マーティンも参加している。その後1975年になると自身のバンド「バックストリートクロウラー」を結成し、「The Band Plays On」をリリース。短いツアーも行っていたので随分後になってから「Live at Croydon Fairfield Halls」がリリースされている。曲がよろしくないのか、なんとなくB級バンド的になってしまった感があるか。コソフのギターはさすがに美しいけどどこか覇気がなくて…、バンドってナマモノだよなぁと思う。
もうひとりの稀代のギタリストで今度は飛行機事故によって伝説になったのがランディ・ローズ。1982年3月19日、同じく25歳の若さだったというのは残念としか言えない。どちらかというとロックスターらしくなく、音楽的教養もある人で、それほど入れ込んで聴いていたワケじゃないんだけどやっぱり上手いな、華麗だなっていうフレーズを持っていた。来歴では初期クワイエット・ライオットから始まるんだけど、もちろんオジー・オズボーンと一緒にやっていた時期が有名だし、才覚を発揮していた頃だろう。オジーの寵愛もたっぷり受けていたが故、1987年には「Tribute To Randy Rose」がリリースされている。ランデイへの追悼にけじめをつけているけど、このアルバムで涙した人多いんじゃないかな。個人的には最後の「Dee」というスタジオアウトテイク生アコギバージョンで全てノックアウトされました(笑)。ライブの熱狂は何処へやら、こんなに素晴らしいアコースティックな曲を聴けるとは思わなかったので、ひたすらこの曲だけ繰り返して聴いていたなぁ。
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