Ozzy Osbourne - The Diary Of Madman

2 Comments
 こうして古いハードロックとか進化したヘヴィメタルとか聴いていると結構幅広いジャンルだな…なんて思ってしまう。ポップでキャッチーでメロディアスなポップスみたいなのもあるし、思い切り重低音とか一般的に聴けないようなものとか…ね。そう思うと80年代のハードロックやヘヴィメタルってのはシンプルだったかもしれない。尤もアンダーグラウンドシーンではそれこそ多様なメタル群が蠢いていたようではあるが…。はて、英国からアメリカに渡って再出発を試みていた元ブラック・サバスのボーカリストオジー、その名でメンバーを募集したらそりゃ相当の面々が揃うわな…ってことで。

Diary of a Madman Blizzard of Ozz

 1981年にリリースされたランディ・ローズ時代の作品「Diary of a Madman」、オジーソロ活動の二作目ってことでこれもまた気合い入ってますよ。ファースト「Blizzard of Ozz」ほどインパクトの強いリフと楽曲ではないけれど、じっくりと聴くとランディ・ローズのギタープレイはファーストよりも余裕を持ってトリッキーに楽しんでいる様子がわかるし、ちょっと熟した感もにじみ出ている作品。少々聴いたくらいではどうしてもファースト「Blizzard of Ozz」の方が~ってなるけど、実はこの「Diary of a Madman」も素晴らしい作品です。うん、その深さって重要。

 オジーって別に上手いワケでもないし、声量があるとかでもないんだけど独特のインパクトがあるから今でも帝王なワケで、そういう意味では今も全く変わっていない歌い方だしね。それはもうブラック・サバスの頃から同じで…、うん。後はギタリストの発掘が上手いって云われているようにランディ・ローズ、ブラッド・ギルズ、ジェイク・E・リー、ザック・ワイルドとどの人も個性的でそれぞれがソロでもやれるメンツをバンドに引き入れていたっつう事実。結構好きなように弾かせるみたいで、どの人もどのアルバムでも伸び伸びとギターを弾いているもん。だからボーカリストのソロアルバムっていう風に聴いてないのが強いね。「Diary of a Madman」だってバンドの作品としか思えないアレンジやアルバム作りになってるしさ。

 しかしオジーのバンドのメンツって英米混合なので出てくる音もやっぱりブレンドされているのか、どうにも独特の感触がある。そんなバランス感覚が面白かったのかもしれないな。80年代のオジーのアルバムはどれも傑作だし、ライブ盤も好きだし、何といっても話題の尽きない人だった。コウモリ食べる事件にしても(笑)。

 そうそう、2002年にCDリマスター盤がリリースされる時に初期二枚についてはリズム隊を再録し直したとか…どうも1981年当時のリズム隊=ボブ・ディズリーとリー・カースレイクと契約関係で揉めていたコトもあって上書きしてランディ・ローズのギターを前に出してリマスターしたとか。そっちは聴いたことないけどある意味面白そう。それにしてもボブ・ディズリーはRainbowでしょ、リー・カースレイクはUriah Heepだし…、いやいや、やはり強者が集まりますねぇ…。





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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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Shinyan  
良いんだな・・・

OZZYって良いんだな・・・ギタリストによって随分感じが違うんだよね・・・
でも、ブラッド・ギルスはオリジナルアルバムが無いのが残念・・
で、コレはR・ローズ時代の作品(と言ってもオリジナルは2作品だが・・・)の面白方の作品だよね・・
ブリザート・・・の方はもう、隙が無いって言うか完成され過ぎだよね・・・
流石、帝王の帝王たる作品
しかし、R・ローズは残念だった、確かもうスグ命日だよね

2010/03/03 (Wed) 22:42 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>Shinyan

ブラッド・ギルズのってライブしかないもんね。スタジオ盤あったら結構トリッキーで楽しかったんだろうとは思うけど、ご存じNight Rangerになって成功してるし良いんじゃない?ってトコでしょ。ランディ・ローズはもうじきだね。

2010/03/06 (Sat) 09:28 | EDIT | REPLY |   

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