Kiss - Asylum
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今ではアメリカを代表するロックエンターティナーとして不動の地位をモノにした人間国宝ともなったキッスだが、それもまた文化でして、あんな化け物メイクをしたままのバンドが国宝扱いされるってのも面白い。キッスがメイクを落とした時代は40年くらいの歴史の中で十数年程度、今じゃそれも大したことないよって言えるくらいのものだろうが、メイクを落とすってのはもうそれだけで話題になることで、音なんてのはどうでも良くって…っていう感じだったようだ。「ようだ」っていうのは、リアルじゃなかったからさ…。この辺が微妙な年齢差なんだよね。なので自分がリアルなキッスと出会ったのはメイクなしの時代でした…。

Asylum
Animalize
1985年リリースのメイクを落としてから三枚目の作品「Asylum」で、この前の「Animalize」とどっちにしようかと思ったけど、まぁ、意外性ってのと、今ではほとんど評判を聞くことのないアルバムってことでチョイスしてみました(笑)。当時はこれがキッスなのか?なんて子供心に思ってましてね…、全然興味無かったもん(笑)。
それから様々なロックを聴き、キッスの何たるかも理解し、ロックの歴史も漁り、それから一巡りした今、改めて聴いてみた「Asylum」の感想は…
「こんなに上手いのってキッスなのか?」
に尽きる。それと、「何だこのヘヴィメタな音は?」ってのもあった。ギターの歪んだ音がイコライジングされまくっててかなりヘンだし、もう全ての音が作り過ぎてておかしい。そのくせ音がチープで安っぽいっつうのは何故か不思議だ。楽曲もキッスらしさと言うにはちょっとキッスらしくない…と言うのか、良さが生きて来ない。時代の流れからしてこうしないといけなかったってのは分かるんだけど、流されちゃいけなかったのかもしれない。ま、でもそうじゃなかったら今の人間国宝バンドにはなってないかもしれないしな…。本人達も悩んだ結果の音なんだろう、と。
そして楽曲だが…、キッスとして聴くかない、がひとつの選択で、いわゆるLAメタルのシーンに合わせたメタルポップバンドの挑戦として聴くと、そりゃもうブルース・キューリックのテクニカルなギターは文句無し。エリック・カーのドラムも最初からぶっ飛んでて流石にテクニカルで驚きます。バンドの路線はこれまで通りパーティロックンロールでひたすら明るくコーラスも皆で歌えるものばかり。ただ、覚えやすいギターリフがあまり無くて楽曲全体で攻め立てて来るような攻撃的な作品が多い。それもまたシーンに対しての挑戦なのかもしれない。シングルヒットの「Tears Are Falling」がこれまでのキッスらしさを引きずってたんだ、ってのを今知った。キッス漁っててもこの辺の時代のは全く聴かなかったからなぁ…。
リアルにキッスを通ってきた人達はこのアルバムやこの時代のキッスをどう捉えてたんでしょうかね?この時代に他の派手なバンドと比較して見てた時、キッスってバンドに特別なオーラはなかったし、どっちかっつうとイケてなかった感じもあったし、どうなんだろ?




1985年リリースのメイクを落としてから三枚目の作品「Asylum」で、この前の「Animalize」とどっちにしようかと思ったけど、まぁ、意外性ってのと、今ではほとんど評判を聞くことのないアルバムってことでチョイスしてみました(笑)。当時はこれがキッスなのか?なんて子供心に思ってましてね…、全然興味無かったもん(笑)。
それから様々なロックを聴き、キッスの何たるかも理解し、ロックの歴史も漁り、それから一巡りした今、改めて聴いてみた「Asylum」の感想は…
「こんなに上手いのってキッスなのか?」
に尽きる。それと、「何だこのヘヴィメタな音は?」ってのもあった。ギターの歪んだ音がイコライジングされまくっててかなりヘンだし、もう全ての音が作り過ぎてておかしい。そのくせ音がチープで安っぽいっつうのは何故か不思議だ。楽曲もキッスらしさと言うにはちょっとキッスらしくない…と言うのか、良さが生きて来ない。時代の流れからしてこうしないといけなかったってのは分かるんだけど、流されちゃいけなかったのかもしれない。ま、でもそうじゃなかったら今の人間国宝バンドにはなってないかもしれないしな…。本人達も悩んだ結果の音なんだろう、と。
そして楽曲だが…、キッスとして聴くかない、がひとつの選択で、いわゆるLAメタルのシーンに合わせたメタルポップバンドの挑戦として聴くと、そりゃもうブルース・キューリックのテクニカルなギターは文句無し。エリック・カーのドラムも最初からぶっ飛んでて流石にテクニカルで驚きます。バンドの路線はこれまで通りパーティロックンロールでひたすら明るくコーラスも皆で歌えるものばかり。ただ、覚えやすいギターリフがあまり無くて楽曲全体で攻め立てて来るような攻撃的な作品が多い。それもまたシーンに対しての挑戦なのかもしれない。シングルヒットの「Tears Are Falling」がこれまでのキッスらしさを引きずってたんだ、ってのを今知った。キッス漁っててもこの辺の時代のは全く聴かなかったからなぁ…。
リアルにキッスを通ってきた人達はこのアルバムやこの時代のキッスをどう捉えてたんでしょうかね?この時代に他の派手なバンドと比較して見てた時、キッスってバンドに特別なオーラはなかったし、どっちかっつうとイケてなかった感じもあったし、どうなんだろ?
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