Judas Priest - British Steel

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 英国の重鎮ヘヴィメタルバンドとして真っ先に名が挙がるのがアイアン・メイデンとジューダス・プリースト。子供の頃はどちらもヘヴィ過ぎて着いていけなかったっていうのがあって、リアルタイムでは意識的に聴いていなかったのだが、今思うとちょっと勿体なかった…。もっとも雑誌やら何やらで目にしてはいたのでそのルックスは強烈だったんだが。それとここまでヘヴィな音を好んでいた友人ってのも周りにはいなかったしなぁ…。聴きたくてもちょっと手が出なかったってのもあったかもしれない。それにしてもとりあえずこのアルバムのジャケットは強烈なインパクトがありました。

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 ジューダス・プリーストの1980年の傑作と言われる「ブリティッシュ・スティール」。見た目にも痛そうなジャケットでさ、しかもリアルに描かれているからヒシヒシとそういう痛さが伝わってきてしまうんだよ。そこが強烈だったのと、やっぱメタル・ゴッドと呼ばれるくらいに鋲付きレザーに包まれたルックスとバイクは強烈です。

 さて、この「ブリティッシュ・スティール」はもう昔から名盤と言われていたんだけど自分が最初に聴いた時にはちょっと「?」って思ったのが正直なところだ。もっと思い切りドライブしてヘヴィでシャープなメタルかと思っていたので聴いてみたらかなり違和感があった。自分のイメージが間違っていたのだが、その時はそう感じたもん。何度か聴いていくウチに「ブリティッシュ・スティール」の凄さというか良さに気付き始めてきて…、なるほど、そういうことか、ってのが何となくわかってきた。

 アルバム全体を通してひたすら硬質な音を貫き通しているもので、派手にギターソロとか叙情性とかチャラいトコロは一切なしのこれもまた男臭い音をレコードにひたすら刻み込んでいるっていうところでして、その辺のポリシーってのが染み入るのに時間かかったんだな、多分。もちろん売れた「Breaking The Law」ってのは知ってたけど、一曲でそれはよくわからなかったし。今聴くとこんなにポップに出来上がっていたのか、この曲は、と思うのだが、「ブリティッシュ・スティール」というアルバムの中に入ると全く浮くこともなくしっかりと定位置に収まっている。

 「ブリティッシュ・スティール」の2001年のリマスター盤以降はCDの曲順が英国オリジナルに統一されたんだけど、その前までは日本とアメリカはアメリカ盤に準じた曲順だったので、最初が「Breaking The Law」だったんだな。英国オリジナルでは「Rapid Fire」だから聴いた印象が結構異なる。ただ、やはり英国オリジナルの曲順でリマスター盤を聴いていると馴染みやすいのはあるね。もっともリアルで通っていた人からしたら凄い違和感だろうと思うけど。




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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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Shinyan  

俺には転換期に思えるこの作品・・・・よりMETAL度を追求して行きはじめた感じがするんだよね
その後の作品と比べると、若干POP感じがするのは俺だけかな??
初期の頃に感じていた抑揚とか様式美とかがよりMETAL的に整理され始めた感じかな??
この頃はハルフォードもスッキリしてかっこ良かったのに・・・・

2010/02/15 (Mon) 23:13 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>Shinyan

どうなんだろ?Judasの目指していく姿ってアルバム毎で結構変わっている気がするんだが、音のスタンスは一緒だから割と読めない…のはまだまだ未熟な自分ってことだ(笑)。彼等はライブなんだろうな、やっぱ。アルバムの音はちょっともっさりしているから、この辺がアメリカ進出を意識的に音を変えてまでやらなかったバンドとやったバンドの違いか…。

2010/02/21 (Sun) 08:56 | EDIT | REPLY |   

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