Anvil - Metal On Metal

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Metal on Metal

 ここ最近「This Is Thirteen~夢を諦め切れない男たち~」の映画化の話題で持ちきりとなったアンヴィルだが、もともと知名度がなきゃ映画化される事はなかっただろうし、そもそも映画化してもアメリカなりカナダなりでそれなりに人気が出なきゃ日本に入ってくる事もなかっただろう。それでもしっかりと字幕付きのロードショー公開、DVD発売だけでなくて劇場公開というレベルに辿り着いたってのは相当に感動する映画だろうと思う。思う、ってのはさ、まだ見てないからだ。いや、映画館って好きじゃないから行かないんだよ。その内DVDなりテレビなりで、っていう気楽な考え方分なので、そういうのってよっぽどじゃないと焦らないんです…。

 ってことで映画の話題には出来ないのでいつも通りアルバムの方で…、1982年にリリースされたアンヴィルのセカンドアルバム「Metal on Metal」にして最高傑作…っつうかこれしかねぇだろっていうアルバムです。タイトルが「Metal on Metal」なんだから今の映画でメタルをやり続けるんだっていうのはもう最初からあるわけよ。自分的にアンヴィルってのはやっぱり伝説のSuper Rock 1984での来日公演での先頭打者っていうもので、その他のメンツがとんでもなかったからアンヴィルって何者だ?っていうので聴いたって感じ。好きで、っていうよりも知らないとヤバイんじゃないか?って誤解したんだよ(笑)。スーパーロック1984ってのはそんだけ強烈なイベントだったんだと思う。

 その時はあまりのめり込むこともなく「ふ~ん」ってなくらいだったけど正に25年くらい経ってから聴いたこの「Metal on Metal」は…、かなり軽快でスピーディで当時にしてはかなり前に進んだことやってたんじゃないか?って。カナダのバンドなのにこんなに進んでいていのか?そしてアメリカの大衆からはまだまだ理解されなかった時代?メタリカほど強烈にアングラなインパクトはなくて、かと言って直後に到来したLAメタルほどの軽さはなかったという時代を先取れなかったバンドかもしれない。音自体はかなり面白いハードロックサウンドで、疾走感のある曲が多い。テクニックがどうとかいうのではないけど、それでもみんなで合唱できるようなキャッチーさを持った曲も多いので確かにもっと売れてもよかった気がする。今の時代にアンヴィルにスポットが当たったことで結構再評価されるんじゃないだろうか?いや、ど根性者の映画の後だから皆が皆助けたいって思うだろうからそうなってほしいよね。

 どこかNWOBHMのムードを持ち得たバンドの音で、そのシーンに乗れればもうちょっと面白かったんだろうけど、それでも単独でこれだけ出来ていたんだから宣伝活動の問題か。気を新たに聴いてみると結構ハマれる音です。



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フレ
Posted byフレ

Comments 1

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じょあ  
Anvil

たしかこの映画、3月か4月にレンタル開始らしいです。
ずっと観たかったんで、速攻で借りますよ!

SUPER ROCK 1984の面子凄いですよね。
二番手がBON JOVIというのも、今考えると相当贅沢・・・。

2010/02/09 (Tue) 00:14 | EDIT | REPLY |   

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