The Rolling Stones - It's Only Rock'n Roll



もうじき来日するので丁度ホットな話題となるローリング・ストーンズ、本ブログ二回目の登場です。もちろんブライアン時代の名盤は数あるけど、今回は流れからしてやはりミック・テイラー参加の第二期ストーンズです。ロンドン時代の末期アルバムとなった「Let It Bleed」はお気に入りの名盤の一枚だけど、それよりもStonesレーベルからの黄金のストーンズ時代を作り上げた70年代の傑作、どれもこれも捨てがたい名盤ばかりなのでどれが一番ってワケでもないが、今回は「It's Only Rock'n Roll」を取り上げよう。
理由は簡単で、「Time Waits For No One」が好きだから。ミック・テイラーというギタリストの音をマジマジと聴いたのがこの曲で、これこそ素晴らしきギターメロディーだと思うし、それがストーンズのこのアルバムの中に収められているのもなかなか意外性があって良いし、単純に好きなだけです。ギターのメロディもそうだけど、音色も線の細い音で途切れそうな感じで鳴っていて、なかなか出せないし、単なるブルースギターからは完全に逸脱しているし、哀愁って言葉だけでも片付かないし、良いんだよ、これ。ミック・ジャガーの歌やキースのギターが聞こえなくなるくらいテイラーのギターを聴いちゃう。チャーリーのドラムも凄く貢献していて、さすがだなぁという雰囲気。それで、この曲を聴きたいがためにA面の頭から聴くのだけど、そうするとさすがに全盛期のストーンズの作品なだけあって、冒頭から滅茶苦茶グルーブの効いたロックンロールが流れてくる。あぁ、正にストーンズでしかあり得ないなぁって思うキースのグルーブとチャーリーのリズム、テイラーのギターもこういう曲では見事にストーンズのサウンドに溶け込んでいてギタリスト二人によるリフの組み合わせは天下一品。聴いていると自然に体が動く、こういうのがロックンロールだな、とつくづく感じるよ。アルバム全体感としては後半になると結構ダレてしまうところが決定的な名盤になり得ないトコロだろうけど、それもストーンズ。
超かっちょいい「Rocks Off」で始まる「メインストリートのならず者」
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