Ava Inferi - Blood of Bacchus

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 ワールドワイドに展開できるのが面白さのひとつでもある嬢メタル系のサウンド、いつの間にかそういう楽しみ方も覚えてしまったが、やっぱり圧倒的にヨーロッパのサウンドがよろしいと感じるのは好みの話か。さて、そんな事で本日は多分ここでは初登場になると思われるポルトガル産のバンド、Ava Inferiを。歌はもちろんお姫様だが、ちょっとこれまでとは異質なバンドスタイル。

Blood of Bacchus The Silhouette

 2009年にリリースされた3枚目の作品「Blood of Bacchus」。これまでも毎回そうだけどジャケットからしてちょっと雰囲気が重いというもので、ゴシックな雰囲気ではなく、もっとドゥーミィーな雰囲気。まったくその通りの音世界を繰り広げているので見事にジャケットに反映している。

 えっとですねぇ…、このAva Inferiというバンドには明るさの欠片もありません。とにかくひたすら美しくダークに、重くドゥームに広がる音世界をソプラノボイスが舞い降りる。そのギャップも世界観を構築しているが、その分美しさが増す。だからかなりアンビエント的な世界でもあって、速いテンポの曲は皆無。どれもこれもブラック・サバスよりも重いリズム中心で、どっぷりとグレーな世界を構築してくれます。でもね、美しいんだよ、この世界観。キライじゃない自分は暗いのかもしれない。ギターサウンドはもちろん歪みまくったギターだが、粒が揃っていて音の壁を作ってる。楽曲ももちろん凝っていてその辺は非の打ち所がなく、その辺好きな人はハマれるだろう。曲で雰囲気をかなり創り上げているし。

 はて、こういうのってメタル側の人間が好むよりもプログレ側の人間の方が好むんじゃないだろうか?って余計なことを考えてしまう。間違いなく新しい世代による新しいジャンルと手法による音楽世界だけど、凄いな、こういうのが出来上がるって。重くて暗くてダークでゴシックなのにBGMに向いていると云うか。どこか宗教的なサウンドってのはポルトガルだからだろうか?不思議だ…。聴いていて暗~と思うけど心地良いってのがね…。「Blood of Bacchus」…タイトルからして妙だけどなかなか聴き応えある作品です。



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フレ
Posted byフレ

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