Eyes Set To Kill - The World Outside

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The World Outside

 これだけ色々なメタルサウンドを聴きながらも未だにその細かいジャンル分けの定義を理解できていない自分…、まぁ、あまり気にしなくて良いのだろうが、ネットなどで見られる細部に渡るジャンル分けは大したものだとつくづく思う。ゴシックだ、いやシンフォニックだ、パワーメタルだクサメロだ、スクリーモだ…ときちんと分類して話されているんだもんな。驚くわ。まだまだ国内での嬢メタル系についての情報って多くは見当たらないので、余計に混乱するが。

 2009年にリリースされたEyes Set To Killというアメリカのバンドの三枚目のアルバム「The World Outside」です。ジャケットが結構よろしいので興味深かったけど、いや、そんなに期待を裏切らないアメリカな音です。セカンドアルバム「Reach」の時に発見して聴いてブログでも書いてる。その三枚目だから何となくの音は想像しながらも、やはり嬢ハードロック的に軽快な作品に仕上げている。ネットで見るとスクリーモ系というメタルに区分けされているようで、ゴシック系ではないんだよな…。確かにゴシックな要素はまるで無いから単なる嬢メタルで良いのだろう。吠えてるオトコの声も邪魔だし…、ただそれで切り捨てるのは勿体ないくらいのレベルを維持しているのがアメリカ。さすがに売れるように出来ていて、軽快で少々クールな嬢ボイスに邪魔なオトコの吠える声、それでも楽曲は疾走感溢れるサウンド。この深みの無さは紛れもなくアメリカの音だ。

 さて、「The World Outside」の一発目から聴いていて、これはもう聴きやすいし起伏に富んでいるし、三枚もリリースするだけのことはあるバンドの音です。実はセカンド「Reach」でボーカルが抜けてしまってギタリストが歌っているが、このお姉ちゃんもなかなか大したもので、今回は独自のボーカル路線を確立した感もある。キライじゃないね、こういう鼻にかかったような声で、メロディじゃなくて一辺倒なラインを歌うってのは。ノー・ダウトのグウェンみたいなもんか。ここはもう好き嫌い分かれるだろうけど、良いよ。ジャケットも面白くて、見ていると昔のアナログレコードってこういうレコード盤の痕が付いたじゃない?あれの再現みたいでなんか懐かしい。

 褒め称える言葉は多いんだけどその分直ぐ忘れ去られるであろうサウンドでもあるから絶対良いよ、とオススメするほどではないです。まぁ、機会があればこういうバンドのアプローチってのも面白いよね、っていうくらいかな。



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フレ
Posted byフレ

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