Elis - Catharsis

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 新年始まってから何となく歌モノ系で女性シンガーものばかりを書き連ねている…、う~ん、意図的ではなかったのだが、まぁいいでしょ。結局そんなことしてるとゴシックメタル色が強まってしまったので、2009年にいくつもリリースされたアルバム類をまとめてブログってる。それぞれのバンドに対する思い入れはそんなに激しいものではないけど、やっぱり個性が出てるし、そこから先どう進むんだろ?っていう興味もある。リアルタイムの特権ですね。

Catharsis カタルシス

 2009年11月末頃にリリースされたElisというバンドの新作「Catharsis」です。リヒテンシュタイン公国のバンドという珍しい来歴。そして3枚目の作品「Griefshire」をレコーディング中にボーカルのサビーネ嬢が突然死を迎え、しばし沈黙の後に新たなるボーカリストを迎えてバンドの再編を実現して期を満たしての新作リリース。今度の歌い手はサンドラ嬢ということらしいが、まぁ、それ自体はあんまりよく知らないのでここで初めての出会いです。

 本アルバム「Catharsis」は、バンドとしての完成度や楽曲の完成度は相当なもので、前作「Griefshire」でもかなり名盤の域に達する作品だったので、レベル感はほぼクリアー。そして新ボーカリストのサンドラ嬢の歌声も全くバンドのクォリティを下げることなく表現しているところも素晴らしいので、結果としては上手く機能しているというところだ。ただ、根本的な音楽性とか指向性ってのがちょっとブレてきたのか?前作「Griefshire」からの延長と言えば延長なのだが、1st「God's Silence, Devil's Temptation」や2nd「Dark Clouds in a Perfect Sky」で聴かれる思い切りゴシックメタルな雰囲気からはかなり変化?進化?してきていてシンフォニックなメタルになってきている。既にゴシックメタルというこだわりが感じられなくなってきて、叙情性の高いメタルという様相だ。まぁ、いつまでもゴシックと言ってられないのだろうが、ちょっと気になる。かと言って「Catharsis」のサウンドが悪いワケはなくて、凄く聴きやすいしハマれる音だ。

 歌い手が変わったからこういう方向に進んでいったのか、そもそも音楽的にはメタリックな展開としていたのか…リヒテンシュタイン公国の音楽シーンなんて知らないから全く環境が分からないんだけど、ただこの「Catharsis」も素晴らしい作品というのは変わらない。う~ん、ファンの欲望って贅沢(笑)。

 ちなみに限定盤(ボーナストラック2曲付き)が顔の表情が見えるアルバムジャケットで通常盤は横顔のヤツらしい。




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フレ
Posted byフレ

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