Amy Winehouse - Back To Black

2 Comments
 新進アーティストの音に耳が向く機会ってのはそんなに多くない。多分偶然でしかないことの方が多いだろうから、出会いは必然ってヤツでして…、その時に自分の琴線に触れるかどうかってことだ。随分前に「Isle Of Wight 2007」をテレビで見た時に今の音楽シーンも面白いじゃないか、ってことでこぞって新しいバンドやアーティストのアルバムを聴いて、確かここにも書いたんだけどさ…、唯一あまりにもハマり過ぎてしまって簡単には書けなかった人がいたんです。もっともっと聞き込んでから書きたいな、と思ってね。

バック・トゥ・ブラック フランク
Amy Winehouse - Back to Black Back To Black
Amy Winehouse - iTunes Festival: London - Amy Winehouse (Live) iTunes Fes : Live

 エイミー・ワインハウス。2003年デビューの英国人女性シンガー。ホンモノ。

 ビックリしたんだよな、彼女をテレビで初めて見た時。姿格好は50年代風で振り付けや飾りっ気は一切なしてワイングラスにアルコールを入れて足下に置いて歌ってる。それも熱唱してるんじゃなくってクラブで投げやりに歌っているような感じなんだけど、もの凄く魂入っててクール。よく見りゃ体中刺青だらけだし火傷の痕や傷だらけだったり、寝不足ヤク中みたいなのはもう体中からオーラが出まくってるし(笑)、オトコも適当に~みたいなのがアリアリと出ててね…。それでも歌はホンモノ。信じられないくらいにソウルフルで心にグサッと来る。何だろ?ウソがないんだろうね。

 それからアルバム二枚しか出てなかったから聴いた…聴きまくった。ファーストの「フランク」よりもやっぱりセカンドアルバム「バック・トゥ・ブラック」が素晴らしい。シングルカットの「Rehab」なんかは初っ端に入ってるけど、そこからしてノックアウト。歌声とハートが素晴らしい上にシンプルな曲ながらもメロディラインやセンスが良いので売れるハズだし売れるとかよりも本当に素晴らしく良い曲、良い歌、良い声。そこから怒濤のソウルジャズスカポップスロックなどがオールドタイムな雰囲気で歌われて最高に素晴らしい時間をくれる。何度も何度も楽しめて、味が出てくる深みを持ったボーカルスタンダードな作品。こういうジャンルは非常に括りにくいし、多分存在していない。黒い雰囲気あるけど英国白人女性だしね…。ジャニスほどしつこくブルースじゃないし、歌姫ってんでもない。場末のバーで歌う名もない姉ちゃんってな感じです。

 面白いのは歌声だけじゃなくて、楽曲のアレンジなんかもあってさ。基本的には歌を聴かせるシンプルなアレンジ程度で、ソウルフルな雰囲気やジャズボーカル的なものなんだけど、スカやレゲエっていうのも結構出てきていてさ、一体どういう影響でこういうアレンジなのかと不思議になるくらいに面白い。歌優先でシンプルにするとこうなるのか…、過去の歴史を踏襲していないオリジナルな雰囲気はこういうところにも出てきている。そしてアルバムタイトル曲の「バック・トゥ・ブラック」は今のところ彼女の最高傑作じゃないかと思うくらいに何回も聴いた最高の曲。この流れに身を委ねて溺れていると時間を忘れる。酒に溺れてタバコをふかしてユラユラとまどろみながらこの「バック・トゥ・ブラック」を聴いていると世界なんてどうにでもなれという気にすらなる。そんな最高の歌だね。

 その後実は結構英国ではゴシップ的に扱われる女性だってこともあって割と有名だってことを知った。そんなことよりも音と歌と雰囲気から入っていたから素行がどうとかなんてどうでも良かったしね。でも、やっぱ素行ってのは隠せないものだ(笑)。しっかりと血肉となって歌に出てきているもん。いや、素晴らしい人ですよ、エイミー・ワインハウスは。今後もアルバム出るたびに追いかけていくことは間違いないシンガーだね。そして何年かしたら場末のバーで歌っていてほしいし、その時に遠くからバーで酒を飲みながら見ていたいもん。まぁ、そんな風にはならないだろうが、これほど素晴らしいシンガーってのが出てくる英国はやっぱり深い。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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zagan  
良い味してますね

やっと聴けました。
これ良いです。すごく気に入りました。

2011/08/12 (Fri) 20:50 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>zaganさん

もうね、本物。聴いてもらえてよかったです。この魂を感じてくれると嬉しいですよ。
いくつかライブとか映像とかも残ってるからまともなの少ないけど見るとまた面白いっす。
アルバム二枚しかないからそういうので楽しむってのもアリでね。
うん、惜しい才能です、ほんとに。

2011/08/13 (Sat) 23:36 | EDIT | REPLY |   

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