Rod Stewart - Soulbook

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 大晦日となれば恐らく多くの人はネットには目もくれず、テレビを見ているか出掛けているか飲みに行っているか家族団らんしているか…みたいなトコロだろう。旅に出ている人も多いだろうし、ゆっくりとしていることだろう。また逆に今が稼ぎ時っていうことで働いている人も多いかもしれない。何はともあれ2009年が終わりを迎えようとしている。はて、今年は「ロック好きの行き着く先は…」的にどうだったかな。英国三昧ってのはあったが、特に新しいジャンルに目覚めたわけでもなかったか。あ、まとめWebサイトに着手したってことくらいだろうか。コンテンツが埋もれてしまってもったいないので適度なジャンル別にまとめたのはいずれ完全なカタログとして機能してくれるだろう。

ソウルブック ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック

 さて、2009年最後のアルバムレビューは先日素晴らしいカバーアルバムをリリースしたばかりの大御所、ロッド・スチュワートの新録アルバム「ソウルブック」です。以前から「ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック」や「グレイト・ロック・クラシックス」などで自作の曲ではなく世の中にある名曲群をひたすらカバーして、その歌声だけを我々に届けてくれることに専念しているようだが、この作戦は見事に聴き手の情感に訴えるモノがある。今更新作と言われるよりは往年の名曲をロッドの歌声で聴くという方が楽しみが増えるというモノだ。

 そして今回はアルバムタイトル「ソウルブック」通りにR&Bやソウルの名曲群をロッドの歌声でカバー。これがまたメロウで良い~感じなんです。黒くないからしつこくなくて、それでいて楽曲は黒いから深いので、結局ロッド色に染められた名曲が甦るってなモンですわ。ゲスト陣も気を配っていて、スティーヴィー・ワンダーやメアリー・ブライジなんかをも迎えている。更に楽曲ではビートルズで有名な「You Really Got A Hold On Me」なんかが気を引くところだけど、正直言ってどの曲もムードたっぷりに歌われているので、気楽にBGMとして非常に優雅な気持ちで聴けるという代物です。いやぁ~、かなり感動的だったわ、これ。しばらくBGMで流してたけど、ホンモノみたいに引っ掛からないから心地良く聴けるもん。ある意味ムーディでエロいかもしれん。いや、エロいってのはちょっと言い過ぎだが、かなり雰囲気が漂ってます。良い言い方すると一年を締め括るのには最後にこういうのを聴いて流して「ぼ~っ」としているのが一番心地良いのかなぁという気もする。

 ロッドってこういうの昔から聴いていたからカバーしたんだろうな。今回のために覚えたワケじゃないだろうけど…、どうなんだろ?そんでアレンジも結構さらりと軽くなっているのもロッドらしく仕上げているんだろう。ロックやポップスのカバーと違ってやっぱり多少黒っぽい部分は意識したような感じはあるね。うん、それでも面白い。いいじゃないか、こういう今のロッドの在り方、ヘンに頑張るより良いぞ。



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フレ
Posted byフレ

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