John Mayall & Blues Breakers with Eric Clapton - John Mayall & Blues Breakers with Eric Clapton

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 クラプトンの最初期はもちろんヤードバーズで名を広めたというのがあるが、通な人にはやはりJohn Mayall&The Bluesbreakersでのセッションが一番思い入れが深いんじゃないかな。ヤードバーズのポップ性にうんざりしたクラプトンはもっともっと深くブルースをプレイしたかったというから正にこのバンドはうってつけだったことは容易に想像できる。

 アルバム「Bluesbreakers With Eric Clapton」に収録されたプレイを聴いていると実にノビノビ生き生きと演奏している様子を聴けるのでヤードバーズ時代と比べてはいけないが圧倒的に趣味に走っている。これも時代の産物でもあるかもしれんな。今でもクラプトンがライブで演奏するナンバーがいくつか収録されているのも凄いが、アルバム的には滅茶苦茶ブルースなナンバーばかりでもなく、そこら辺は流石にイギリス人らしくかなり独自解釈を施した感じのあるブルースが基調になってる。それでもクラプトンのギターはやたらとエグい音で鳴っているね。冒頭の「All Your Love」で多分一気に目が覚めるというか惹き付けられるちゃってさ、フレーズだけじゃなくギターの弦を指が滑る音とかいやらしくって良いなぁと思うし。「Hideaway」や「Key To Highway」、「Ramblin On My Mind」なんてのも定番で、ギターを志すものがこのアルバムを聴いたらまずコピーしたくなる一曲だと思う。もちろんどの曲も教科書的なギタープレイばかりなので一曲二曲ってワケにもいかないんだろうけど。しかしまあ、クラプトン一人でブルースしてるって感じのアルバムだ。勝手な解釈だけど、それでいてロックっぽくと云うかポップにフレーズを組み立てているところはヤードバーズで鍛えられたワザかもしれん。あぁ、メイオールのハープも味があって良いなぁ…。

 そういえば先日ジョン・メイオール生誕70周年記念コンサートが開催されて、そのメインゲストがクラプトンとミック・テイラーってのが良い。まだ聴いてないし見てないのでその迫力ってのを実感してないんだけど、メイオールも相当気合い入ったままだっていうし、二人のセッションもあるっていうからちょっと楽しみ。

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フレ
Posted byフレ

Comments 9

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波野井露楠  

こんばんは。
さすが、フレさん。なるほど!って思う解釈です(^^)。私もこんな記事書けるようになりたいなあ(^^)。
ジョン・メイオールが、クラプトンが抜けた後、「次のギタリストが誰だかしってるかい?ミック・テイラーだよ。ミック・テイラー!」とうれしそうに語ったという話を聞いたことがありますが、なんか、無邪気でかわいいですよね(^^;)。

2006/03/16 (Thu) 21:29 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>波野井露楠さん

いや、そんな…お褒め頂いて恐縮です。解釈はですね、結構あれこれ読むと自分のと違うことってのが多いので勝手に書いてるだけです(笑)。しかし、メイオールのその言い方って可愛いっすね。やっぱギターで感情を表せる人は純粋です♪

2006/03/17 (Fri) 22:42 | EDIT | REPLY |   
akko  
こんにちは

TBありがとうございました!
こちらからもさせていただきますね。
記事とは関係ありませんが、右に紹介されてる
スコーピオンズがとても気になってます。

2007/06/17 (Sun) 12:56 | EDIT | REPLY |   
zaan  
勇姿

かっこいいじーさまです。
Veohと言う動画配信サイトにこんなの見つけました。

http://www.veoh.com/videos/v1036257MzgKqswe?searchId=6364329989334598247&rank=0

途中でぶっつり切れてしまいますが・・・

2007/09/01 (Sat) 16:20 | EDIT | REPLY |   
波野井露楠  

http://hanoi-stones-trex.at.webry.info/200902/article_10.html
こんばんは!
ブルースブレイカーズでのクラプトンは、まさに水を得た魚ですね(^^)!
いつものようにTBできなかったので、いきなりURLを貼らせてもらいました。すみません(^^;)。
ただ今、クラプトン&ベック祭りを開催中(笑)。よかったら遊びにきてください(^^)。

2009/02/14 (Sat) 20:56 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>波野井露楠さん

了解っす(笑)。

2009/02/15 (Sun) 09:50 | EDIT | REPLY |   
茶  

アトミック・ルースターのファースト・アルバムの BROKEN WINGS ってゆうナンバーで、作者が MAYALL とあったので、気になって探しましたよ~!
当時はネットもなく、雑誌でもそんなマニアックなこと載っているわけなどなく、輸入レコード屋のメイオール・コーナーで、必死に曲目を確認したです。いや!若かったね~!気力体力ともに絶好調(笑)!
ありましたよ~ BROKEN WINGS ♪まずアルバムの概要ですが、これはブルーズブレイカーズではなく、ドラムス(キーフ・ハートリー)以外は全部ジョン・メイオール師匠が演っています。純粋なソロ・アルバムですな。タイトルは、BLUES ALONE 。メイオールさんが一人、ニヒルなジャケですよ。
でもって BROKEN WINGS です。アトミック・ルースターの濃さに比べ、淡々としています。同じオルガンでもアンニョイなプレイで、メイオールの歌もかすれがち。それがまた渋いのなんの♪
友達のヒラリンに聴かせたら、「雨の降る夜のロンドンを車で彷徨っている。ワイパーの動きとぼやけた街並みがやるせない。そんな映画のシーンみたい。」とのことで、後で英語のライナー読んだら、そんなことが書いてあったです。ヒラリンは英語を解読出来る人間とは考えにくい(苦笑)。ってゆうわけで、おそるべきはヒラリンの感性(爆笑)とメイオールの表現力ですわ。

2011/03/23 (Wed) 19:54 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>茶さん

アトミック・ルースターの面々もまたニッチなのやってますねぇ。
それを探しまくる、って作業、多分自分も燃えたと思います(笑)。
それこそ自分の楽しみ!

2011/03/23 (Wed) 22:38 | EDIT | REPLY |   
茶  

フレさんありがとうございます。
カヴァー・ヴァージョンから遡るのもこれまた醍醐味ですね。
昔の好きなナンバーを、次世代のミュージシャンがカヴァーしてるのも大好きですよ。

2011/03/23 (Wed) 23:25 | EDIT | REPLY |   

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