Duran Duran - Thank You

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 80年代の栄華の象徴とも言えたエイティースポップス、またの名を第二次ブリティッシュインヴェイジョン…ってのは後に付けられたシーンへの振り返りとも言えるんだが、MTVがどんどん世に出てきて同時にPVでアーティスト色を象徴していた80年代…、今CDとか聴いてても面白いし、それこそあちこちで音楽はリバイバルしているし、バンドも復活しているようだ。中でも代表的だったデュラン・デュランは80年代中期までは栄華を誇っていたもののメンバーの脱退から一気に失墜、低迷期を歩むことになるのだった。

Thank You Duran Duran : The Wedding Album
Duran Duran - Thank You Thank You Duran Duran - Duran Duran 2 (The Wedding Album) The Wedding Album

 そこで原点回帰なのか起死回生なのか満身創痍なのか1995年に唐突にカバーアルバム「Thank You」をリリース。もっとも前作「The Wedding Album」でもいくつかカバー曲が収録してあったり、ツェッペリンのトリビュートアルバムに「Thank You」を提供していたりしたので、そこからのアイディア拡大だとは思われるのだが、既にバンドメンバーはこの時点でジョン・テイラー、ニック・ローズ、サイモン・ル・ボン、ウォーレン・ククルロというメンツでして、なかなか選曲が意外だったんだが…、そして当時ワーストアルバムトップに輝いた栄えある作品です。

 これら全てをカバー作とは知らずに聴いた場合、相当のセンスに溢れたデュラン・デュランのセンスに惚れることは大いにあり得ると思う。多様なアーティストのカバー曲を収録しているんだけど、割と統一されたカラー=デュラン・デュランの色で染められていて、それはしっかりとジャパンを意識するかのようなシュールで割と冷淡な音色だったりするのでセンスが良い。ただしカバーアルバムとして原曲を知っている人間が聴くと確かにワーストワンになるのもわかる(笑)。悪くないんだけど原曲を超える取り組みがイマイチ見られないというのか…、これならニューロマンティック風味に仕上げた方が好まれたことだろう。

 個人的には結構好きなアレンジだけど…、何回も聴きたくなるような面白さではない。ただ、こういうのって原曲の良さが際立ってしまうので、そういう意味では見直した曲もある。例えばドアーズの「Duran Duran - Thank You - Crystal Ship Chrystal Ship」なんてのは原曲も良いのだが、あくまでもジム・モリソンだから、と思っていたらサイモン・ル・ボンの歌もこれまた素晴らしいじゃないか。そんな発見があったりね。Zeppelinの「Thank You」はちと語ることはないのだが(笑)、意外なトコロではSly & Familystoneの「I Wanna Take You Higher」かね。まぁ、特筆すべきものではないが取り組んだことに驚いた。

 日本盤のボーナストラックだとボウイの「Diamond Dogs」とVelvet Undergroundの「Duran Duran - Duran Duran 2 (The Wedding Album) - Femme Fatale Femme Fatale」が入っているのだが、そういう曲は本編に入れるだろう、普通。





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フレ
Posted byフレ

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kaori  
度々失礼します

高校生の頃、好きでした。デュラン・デュラン。
1987年の後楽園球場にも行ったんですよ(時代を感じる・・・)。
いやー遠かった!ステージまで。

その後は聞かなくなったので
サイモンがChrystal Shipを歌ってたなんて知りませんでした。
もっとも、ドアーズの曲も私は知らなかったけど(笑)。

私もアルバム「Duran Duran」のジャケットは
フレさんがアップしたヤツが、しっくりきます。

2013/03/24 (Sun) 21:47 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kaoriさん

デュラン・デュラン聴いてドアーズも聴いてた人とってこの頃は少なかったんじゃないでしょうか。
カラーが違い過ぎますもんね。
でも、この頃はバブルだったなぁ…。

2013/03/26 (Tue) 20:17 | EDIT | REPLY |   

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