Chequered Past - Chequered Past
2 Comments

う~ん、ニッチなシンガーのくせにメジャー指向と言うのか、なかなか立ち位置の微妙な所に存在するマイケル・デ・バレス♪ 彼の活動経歴は実に頼もしい。元々シルバーヘッド好きなだけなので、そんなにマイケル・デ・バレスに固執することはなかったんだけどソロ作聴いてそういえば…と思い出したというか記憶の片隅から掘り起こしてきたと言うかネットであれこれ見てたらこれもあったっけ…と今更ながら驚いたバンドです。
Chequered Pastってご存じ?アルバムは1984年に「Chequered Past」がリリースされているんで…しかも今オフィシャルサイトで改めて読んでたら当時全盛期だったINXSやDuran Duranの前座で回ってたらしい…。それでPower Stationへの加入ってのも納得するし、話題は逸れるけどDuran Duranのアンディ・テイラーのソロアルバムのプロデューサーだかゲストギタリストだかでSex Pistolsのスティーヴ・ジョーンズ参加ってのも納得なんですよ。…ってのはさ、このChequered Pastってバンド、1982年頃結成なんだが、何とマイケル・デ・バレスとSex Pistolsのスティーヴ・ジョーンズとブロンディのベース=シルバーヘッドの同僚のナイジェル・ハリソンも参加。更にブロンディのドラムだったクレム・バークがドラムを叩いてて、どういうワケだかセカンドギタリストにトニー・セイルス…Iggy Popバンドのベーシスト=後のTin Machineのベースのあの人が参加。何ともスーパーバンドじゃないですか。当時は全然知らなかったけど、今改めて見ると恐ろしくロックな面々による豪華なバンドだったのだ。
そんなメンツが揃ってアルバム「Chequered Past」で出てくる音は割とかっこよかったのだ。洗練されすぎていて英国風とか米国風とかって言えないんだけど間違いなく80年代中期のハードロックンロールバンドの音でしてね…、そういえばスティーヴ・ジョーンズのソロアルバム「Mercy」みたいでもあるしアンディ・テイラーの「Thunder」のようでもある…即ちスティーヴ・ジョーンズの音楽的才能が出てきているバンドだったんだろうと想像できるね。我らがマイケル・デ・バレスさんはそういうところに割と無関心で歌えれば満足というタイプだしさ、他のブロンディ組はやはりリズム隊だし、トニー・セイルスだってリズム隊上がりだし…そっか、スティーヴ・ジョーンズ偉い。Sex Pistolsで唯一音楽していた人だしね(笑)。
と言うことを書いていても相当かっこよいロックな音だから聴いてみる分には良いんじゃないかなと思う。些かポップなサウンドが入っているのは時代として、骨格はやはりハードにドライブするロックンロールだもん。もうちょっとプロモーションしていれば売れただろうに…勿体ない。そしてこのバンドも短命に終わって空中分解してそれぞれの道を進む事になるのだった。それでもロック史に傷跡を残したバンドだった、と思いたい(笑)。
- 関連記事
-
- Michael Des Barres - Somebody Up There Likes Me
- Chequered Past - Chequered Past
- Michael Des Barres - It's Only Human