Bell+Arc - Bell+Arc

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 マイナーなバンドの世界はその世界で融合とか解体とかが繰り返されていて、先日書いたTear GasとAlex Harveyとの合体なんてのはザラにあって、奥深い世界では皆兄弟というような英国ロックシーン。今回もちょっと前にようやく聴いた音で、なかなか期待を裏切ることなくスカッと聴かせてくれたので大満足な一枚です。

Bell + Arc Arc...At This

 1971年リリースの「Bell + Arc」です。うん、Graham Bellというジョー・コッカーばりのボーカリストとArcというバンドの合体です。Arcはデッカにこれまた名盤の「Arc...At This」を一枚残してBell + Arcとして再出発してしまったので、この「Bell + Arc」が彼等にとっては二枚目のアルバムという位置付けになるのかもしれない。でも、圧倒的にグラハム・ベルの歌のインパクトが強烈で、Arcが完全にバックバンド化してしまっているというのは融合した理由も分かるってもんです。Arcの線の細い歌声による英国ロックも好きだったんだけどね。まぁ、グラハム・ベルみたいなボーカルが来たら取り憑かれてしまうだろうな。

 音は割とスタンダードなロック。ハードロックというにはハード過ぎないし、もちろんフォークロックでもなくってポップさは持っているけどちょっとロック色が強い。ピアノもギターもベースもドラムもそれぞれがバランス良く自己主張しているバンドの姿で、これもArcというバンドの人柄を物語っているようだ。優しい音作りのサウンドで、繊細で湿っぽいし(笑)。一方のグラハム・ベルの歌唱力も相当のもので、バンドが違ったら相当歴史に残る歌い手だったんじゃなかろうか。これ聴いてつまらないと思う人は多分英国ロック向いてないんじゃない?っていう感じの歌声だからさ。ま、しつこいけど(笑)。

 ん~、YouTubeには見当たらないんだねぇ…。まぁ、アマゾンでCD買えるだけ立派なモンだが。Arcの「Arc...At This」と共に好ましい~ロックの音です♪
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フレ
Posted byフレ

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K平  
初めまして

古いエントリーへのコメントですみません。50代半ば過ぎの 元ロックファン(男)です。今は、音楽全般から遠ざかり LP,CD収集もBLOGも 何もしてません。昔を懐かしみ あちこちのBLOGに たまにコメント入れさせていただいているだけです。フレさんが取り上げられる内容は、往年の私の趣味によく似ております。私も まあまあ聴いている方だと思っていたのですが、私が持ってない物もお持ちのようで、10~15歳位お若いのでしょうけど、私よりはるかに高レベルと 感服しながら拝見しておりました。BELL+ARCとGRAHAM BELLのソロLP、この正月に 実家から持ち帰り 昨夜久しぶりに聴きました。貴別エントリーのDEEP FEELINGは、同じくLP時代には巡り会えず、CDで買ったものの実家に置いたままです。貴カテゴリー もろ私の趣味です。昔話しかできませんが、よろしければ、時々お邪魔させて下さいませ。

2011/01/17 (Mon) 19:58 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>K平さん

初めまして。
この辺が好きな方ってなかなかリアルでは見つからないので嬉しい限りです。
Arcは最初のリフと曲展開でやられましたね。その後、グラハム・ベルとのを聴いてさすがに弱点ボーカルをカバーしてるなぁと思ったものです。

なんて会話ができるのも楽しいので今後ともよろしくお願いします。

2011/01/18 (Tue) 07:22 | EDIT | REPLY |   

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