Strife - Rush

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 早いモノで既に12月の半ば…あと少しで今年が終わってしまうじゃないかと言うことに遅まきながら気付くのだが、何と今年は英国B級類を改めて聴き直して漁り続けて久々に英国漬けの日々を過ごしたのだった。それが多分半年くらい続いていたのでこのブログ記事もほとんどそんなので占められていたような気がする。まぁ、それはそれで良いんだけど、ここはホントは別に英国だけではなく自分で聴いた音をあれこれ書き連ねるってな所でして…うん、別に英国だけではないです。今年内に今の英国路線片付くかな…と少々不安なのだが、まぁ、考えずに進めよう。

Rush Rockin' the Boat

 1975年にリリースされたストライフというバンドのファーストアルバム「Rush」です。ファーストアルバムと言うからにはきちんと1978年にセカンドアルバムがリリースされたという珍しいパターン。いやぁ、そんなに凄いバンドとは思えないけど、結構無理したのかね。それは置いといて、このファースト「Rush」だが…と言うかストライフというバンド自体がよく分からない。トリオ編成のバンドでこの後もNWOBHMシーンに貢献するメンバーもいるらしいのだが、あまり出てこないので追求してないし…。一発モノとして聴いてみても面白い音だからいいんじゃないかと。

 確かに後にヘヴィな影響を及ぼすような楽曲がいくつも聴けるので、そういう話には納得する。どれもこれもBudgieみたいに一辺倒な迫力と白熱が感じられるし、チープな音質で録音されているからかそのひたむきさがナマで伝わってくるというのも狙ってはいなかっただろうけど、効果抜群。本来は多分叙情性をも持ち合わせたバンドのようだ。その断片は「Rush」でも聴けるが、基本的にはグイグイと攻め立てるこれぞハードロックというような曲が多い。1975年という中途半端な時期にシーンに出てきたことで正統な評価がなかなか下されていないが、あと数年早ければかなり評判の高いバンドだっただろう。

 何ともセンスを感じられないアルバムジャケットについては実はヒプノシスのデザインによるもので、このジャケットにセンスを感じないのは日本人だからなのか、世界中の人が思っているのかは分からないが、絵と写真を巧く組み立てたデザインで、技巧的にはヒプノシス的なものだがやっぱりヒネりがちょっと足りないのでは?と思ってしまう。そんなマイナスイメージもあってイマイチ浸透しないストライフというバンド。悪くはない、悪くはないが…聴かないと人生損するほどのものでもないのは確かか。

 驚くことにその頃のライブ盤「Rockin' the Boat」なんてのがリリースされているようでアマゾンにあった。びっくりしたなぁ…、でもやっぱり迫力ありそうなのでちと興味深い。
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フレ
Posted byフレ

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