Jeff Beck - Truth



改めて聴くとやっぱりとんでもない音が詰め込まれている第一期ジェフ・ベック・グループの最初のアルバム「Truth」
なかなかロックの歴史はそう簡単にいかないんだなぁと思う。アルバムの中味はベック全アルバムの中でも個人的には一番好きな作品で、バンドらしいアルバム。そしてベックがまだ初期の影響力に忠実にブルースを基調とした楽曲を揃えているところが聴きやすさを備えているんだろうな。初っ端からヤードバーズの有名作を新アレンジでカバーし、ロッドのボーカルを最大限に引き出しているところはインパクト絶大。このアルバムでは完全にロッドがベックを喰っているし、またベックがバンドのギタリストとしてのプレイに徹しているところも良い。一般的にLed Zeppelinとよく比較される「You Shook Me」だが、まあ、タイミング的にはベックの方が若干早かったんだろうけど、大体同じような年の同じような場所に住んでた若い連中が影響を受けたものといえば似たようなものだったので、同じ曲を選び、同じくパクリ的にオリジナルなセンスで勝負するのも同世代ならではのものだろうから比較論にはあんまり意味ないと思うんだけどな。バンドの目指す方向性に合わせたアレンジになってえいるってだけで、ベックの方が原曲に忠実にハードにプレイされているってトコで、Zepのはアレンジ云々もあるけどボーカリストの声質の違いだろうな。ロッドはブルースも声質的に平気で歌える人だけどプラントはどう聴いてもブルースの声じゃないもん(笑)。ま、好みの問題だからいいけど、ここでのベックのギタープレイはまだ人間らしくブルージーに弾いているしさ。年と共に宇宙人的ギタープレイを弾くようになるベックにしてはスタンダードで結構好き。そのペイジが書き上げた「Beck's Bolero」のメンツはこれまた凄くてねぇ、キース・ムーンにジョン・ポール・ジョーンズ、ベック、ペイジ、ニッキー・ホプキンスなワケで…、夢のある時代だなぁ。
でなことでベックの作品にまつわるロック話にはキリがないんだけど、第一期ベックグループは続く「Beck Ola」
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