Kevin Ayers - Shooting At The Moon
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勝手な解釈なんだけど、シド・バレットとケヴィン・エアーズってセンスが似てるというのか同じ香りがするというのか…、一方は向こうの世界に行ってしまったけど一方は脳天気に同じような世界を披露しているというのか…。まぁ、印象だけなのでどこがどうというモンじゃないんで、多分ファンからしたら一緒にしないでくれというのもあるのかもしれない…。

Shooting At The Moon
そんなケヴィン・エアーズのソロセカンドアルバム「Shooting at the Moon」が1971年にリリースされているが、この時はバンドThe Whole World名義でのリリース。もちろんメンツは今となっては豪華なものでしてね、David BedfordにMike Oldfield、Lol Coxhill、Mick Fincherという面々に加えて何とBridget St Johnがゲスト参加、もちろんソフツの面々もサポートというような代物で、カンタベリー一派によるものなんだけど、ケヴィン・エアーズの場合はちょっとズレているのでカンタベリーの技巧派のあの音ではない。が、この「Shooting at the Moon」という作品はケヴィン・エアーズの中ではかなりアヴァンギャルド且つポップな作品であることは間違いないかな。それでもこれだけ聴きやすいポップなんだから凄いわ。
そして才能が思い切り光っているのがこの頃多分10代だったと思われるMike Oldfield。もちろんソロデビュー前のセッション参加で、ここではベース弾いてるんだけどね、冒頭の超名曲でのある「
May I」からしもベースラインが思い切り歌っているという天賦の才能をフルに出したセンス抜群のベースラインを聴かせてくれてます。これこそが曲の骨格を成すというようなベースラインを紡ぎ出しているんだから凄い。更に「
Lunatic Lament」っつう曲ではギターを弾いていて、そのギターソロがエキセントリックかつかなりクレイジーな音で弾きまくっていて、ぶっ飛ぶ。一体このMike Oldfieldって何者なんだ?と当時聴いていた人なら思ったに違いない。ケヴィン・エアーズの歌よりも全然目立ったアグレッシブなプレイがそこかしこで聴けてしまうというMike Oldfieldの裏ソロ作とも言えるかも。
まぁ、アバンギャルド、っていうのは言い方なんだけど、「Shooting at the Moon」で聴けるアバンギャルド性って、明るくてハチャメチャな感じだからドイツのプログレとかとは違ってて、英国のお茶目なお遊びという感じなんだよね。それもセンスなんだが…、あまり気にしないで普通にヘンなポップとして聴いていればいいんじゃないかと。まぁ、ところどころかなりヘンにはなるんだが(笑)。
そしてこのアルバムの魅力は更にあって、英国フォークの女王という異名まで取っていたBridget St Johnという女性がB面一曲目「
The Oyster And Flying Fish」で参加しているところも不思議。曲自体もね、相当面白くてケヴィン・エアーズ独特のポップなメロディで「Urah Urah」と歌われるんだけど、ほぼユニゾンで二人で歌っている。こんなのをBridget St Johnが歌うのが面白い。そしてその歌声はケヴィン・エアーズの浮遊する歌い方とは対照的に地に着いた重みのある歌声。う~ん良い曲だ。
更にこれこそアヴァンギャルドポップスとも言うべきアルバムタイトル曲「Shooting at the Moon」なのだが、題名通り月を射つ、ってなもんで終盤まであくまでもポップ的に盛り上がりを見せてくれ、ここでもMike Oldfield大活躍なんだけど、テンション高い演奏が続いて最後の最後には正に月が爆発する音、ってのが入ってて面白い。というかこの発想ってユニークだよね。こういうセンスがシド・バレットとは角度が違うけどセンスが似ているというのか…ね。ってなことで実に楽しく明るくなってくるケヴィン・エアーズの作品の中でも名盤の域に入る傑作「Shooting at the Moon」です。



そんなケヴィン・エアーズのソロセカンドアルバム「Shooting at the Moon」が1971年にリリースされているが、この時はバンドThe Whole World名義でのリリース。もちろんメンツは今となっては豪華なものでしてね、David BedfordにMike Oldfield、Lol Coxhill、Mick Fincherという面々に加えて何とBridget St Johnがゲスト参加、もちろんソフツの面々もサポートというような代物で、カンタベリー一派によるものなんだけど、ケヴィン・エアーズの場合はちょっとズレているのでカンタベリーの技巧派のあの音ではない。が、この「Shooting at the Moon」という作品はケヴィン・エアーズの中ではかなりアヴァンギャルド且つポップな作品であることは間違いないかな。それでもこれだけ聴きやすいポップなんだから凄いわ。
そして才能が思い切り光っているのがこの頃多分10代だったと思われるMike Oldfield。もちろんソロデビュー前のセッション参加で、ここではベース弾いてるんだけどね、冒頭の超名曲でのある「


まぁ、アバンギャルド、っていうのは言い方なんだけど、「Shooting at the Moon」で聴けるアバンギャルド性って、明るくてハチャメチャな感じだからドイツのプログレとかとは違ってて、英国のお茶目なお遊びという感じなんだよね。それもセンスなんだが…、あまり気にしないで普通にヘンなポップとして聴いていればいいんじゃないかと。まぁ、ところどころかなりヘンにはなるんだが(笑)。
そしてこのアルバムの魅力は更にあって、英国フォークの女王という異名まで取っていたBridget St Johnという女性がB面一曲目「

更にこれこそアヴァンギャルドポップスとも言うべきアルバムタイトル曲「Shooting at the Moon」なのだが、題名通り月を射つ、ってなもんで終盤まであくまでもポップ的に盛り上がりを見せてくれ、ここでもMike Oldfield大活躍なんだけど、テンション高い演奏が続いて最後の最後には正に月が爆発する音、ってのが入ってて面白い。というかこの発想ってユニークだよね。こういうセンスがシド・バレットとは角度が違うけどセンスが似ているというのか…ね。ってなことで実に楽しく明るくなってくるケヴィン・エアーズの作品の中でも名盤の域に入る傑作「Shooting at the Moon」です。
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