



名ボーカリストといえば「I'm Sexy」ロッド・スチュワートを取り上げないワケにもいかないかな、ってことでソロアルバムは大して知らないのでやっぱり代表的なバンドとしてフェイセズですね。しかもその3枚目となる最高傑作…珍しく素直に最高傑作を取り上げてしまったんだけど、邦題
「馬の耳に念仏」
→原題
「A Nods Is As Good As Wink To A Blind Horse」
。う~む、西洋にも同じことわざがあるんだなぁと改めて知ったアルバムでもあるな(笑)。馬に例えるのも同じってことは多分起源も同じなんだろうし、恐らく意味も同じだろうから言葉が世界に広まる頃には既に使われていた語源なんだろうなぁ、不思議だな。どこからどうしてそうなるんだろうか?世界の謎は多い、うん、そういうのも好きなんだけど…、本題に戻ろう(笑)。
元々
スティームパケット
っていうバンドで活動していたロッドは
第一期ジェフ・ベック・グループ
のボーカリストとして初めてメジャーグラウンドに登場し、同じ顔つきのロン・ウッドともそこで知り合うこととなり、このベックバンドにはベックを含めて似たような顔つきの人間が三人揃ったことになるんだが…、それは良しとして、そのロン・ウッドと共に当時Small Facesが崩壊寸前だったロニー・レインとの絡みから二人で参加することになったらしくって、Small Facesは全員小柄だったのでそういうバンド名だったんだけどロッドとロニーが参加すると全然小柄なバンドじゃなくなるのでSmallを外して単なるFacesになったらしいけど、
デビューアルバムは何故かSmall Faces
ってなってたらしい。自分が知った時はもちろん何回も再発された頃なので
Faces
ってなってたけどね。ファーストはまあ挨拶程度でいくつか良い曲あるけど、って感じ。
セカンド
はね、これも曲によって善し悪しあるんだけど「エルサレム」ってスライドギターの曲が好きなんだな…、あ、今回はロッド書いてるんだっけ、話をボーカルに持っていかないとな(笑)。
で、
三枚目の真骨頂アルバム
。やっぱ「Stay With Me」が筆頭なんだけど当時リトル・ストーンズと呼ばれるくらいに素直なロックンロールで実に良い。アルバム全体としても完成度が高くってバンドは下手でもロックンロールは最高なんだ、という理論を体現してくれている。良い意味でね。ロッドの類い希なる歌声は一発でソレとわかる特徴を持っていて且つ実はかなり高い音域まで歌えて、しかもルックスが良い。バンドの連中は飲んだくればっかなんだけど才能ある人達ばっかだからね、もっとマジメに練習してたらもっと凄いバンドだったかもしれんけど、そうじゃないところがこのバンドの愛すべきトコロ。こないだようやく
ボックスセットがリリース
されたんだけど、もちろんファンには楽しめる内容なんだけど、その中にさ、BBCでのライブが入ってて、ようやくロニー・レイン時代のライブがまともに聴けるようになってきて、これがね、やっぱライブは良いよ。テツが入ってからのライブも好きだけどやっぱ違うもんなぁ。ロッドの気合いも違うと思うしさ。ロッドの気合いと言えば、昔ビートクラブか何かでフェイセスのライブビデオを流していて、それが凄くかっこよかった。真っ暗な狭いステージを横から撮ったヤツでさ、多分今でも何かのビデオに入って出てると思うけど、熱いんだよね。んで「Feel So Good」とか「Stay With Me」やっててさ、うわぁ~ロックだ~って感じ。ロッドも昔はこんなロックだったんだって見直したもんな。だから今でも正当に評価しているし、ロック時代のロッドは凄い人だと思うよ。
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