Orange Bicycle - Orange Bicycle

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 以前からず~っと聴きたくて全然手に入らなくてジャケットの写真を本とかで見るたびに気になってしょうがなかったアルバムが、このOrange Bicycleというバンドの唯一の作品「Orange Bicycle」なのだった。もちろんこの惹き付けるようなセンスはヒプノシスの手によるものでして、なるほど…と思うくらい人間心理を巧く突いている。何が?ってのはわからんが、ジャケット見てると気になるんだよね、細かいところがさ。どこかチグハグな印象を持たせるっつうかさ…。この絵で言えば神父さんが落書き?みたいな。でも、手前の日銭稼ぎは?そんで落書きの絵の中にはメンバーの似顔絵…、奥に見えるオレンジがアクセントになってバランスも絶妙。これぞアート♪

オレンジ・バイシクル(紙ジャケット仕様) ヒヤシンス・スレッズ

 1970年リリースなのでちょっと意外。60年代だと思ってたからさ…、ま、大して変わらないんだけど。ビートルズで有名なEMI傘下のパーロフォンレーベルからリリースされたファーストアルバム「Orange Bicycle」のみの活動…。またか(笑)。いやいや、それでも中心メンバーのWil Maloneは後にソロ作「ウィル・マローン」も出すし、その後にはプロデューサーやら何やらと絡んでます。意外な一面もあるんだけど、それはまた次回ってことにして…、まずはOrange Bicycle

 意外なことにですね、ボブ・ディランやエルトン・ジョンなんかのカバーも入っていて、わかるように相当ポップでカラフルな音を産み出してます。音がやたらと古臭く聞こえるのもあるんだけど、サイケでもなくって歌は割とシャガレ系でともすれば熱唱型なのにポップに歌っているから妙なバランス。曲調はもうポップでキャッチーだけど…、アレンジや展開が結構ヘン(笑)。何だろう…、Bernie Leeさんという人がギターを弾いているんだけど、これがやたらとファズでして…、そこにWil Maloneのクールなピアノが鳴るし、ベースもこれまた自己主張が強くてねぇ…、更に効果音があちこちに入ってくるサイケ効果もあるという不思議な音世界。わかるのは売れないだろうなぁ…ってことくらい(笑)。

 でもね、聴きやすいから聴いていると割と直ぐに聴き終えてしまうし、何だったんだろ?って思うからまた聴けるし…、ジャケットに救われている部分が大きいけど、妙に気にはなる音で…。英国然とした世界なんだな、これ。ヘンなの…。CDネット時代になってようやく手軽に入手できた一枚なので、もうちょっと早めに聴きたかったなぁ…、まぁ、満足です。待ちくたびれたアルバムだったから。

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フレ
Posted byフレ

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