Delivery - Fools Meeting
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カンタベリーの重鎮となった面々…、Phil Miller、Steve Miller、Pip Pyle、Lol Coxhill、Richard Sinclairなどなどですら最初にシーンに出てきた時にはやっぱり初々しい(笑)。最初からカンタベリーのあの世界観をわかっていてやってたワケじゃないだろうから余計にそうなんだけど、この時期であれば既にソフツは割とジャズ~な世界だし、キャラバンは独自の進化を遂げている頃か…、それでも1970年という時代はまだまだ早熟な時代だったのだ。だから故に全く何でもありの音楽が全て脚光を一瞬だけでも浴びて世に出てこれたし、逆に言えばこの時代じゃなければ世に出てこれなかった人は多かったのではないかと。

1970年にリリースされたDeliveryというバンドのアルバム「Fools Meeting」ですが…、上記面々がバックを務めていて、歌はちょっと前にこのブログでも登場した後にUncle Dogというバンドでも歌を歌うこととなる英国のジャニス・ジョプリンと呼ばれたキャロル・グライムズなのですな。なのでカンタベリーシーンとポール・コゾフが繋がってしまって…そうするともう何でも繋がっていくという英国ロックファミリートゥリーの世界。いやいや…、それはともかくですね、このDeliveryというバンドは面白いです。カンタベリーの独特の雰囲気があそこまで打ち出される以前のジャズチックな淡々とクールな演奏にキャロル・グライムズの熱いブルースな歌が被ってくるので、キャロル・グライムズの歌にバックが引き込まれている。だからDeliveryというバンドをカンタベリーのルーツから紹介された時にはかなり異質なバンドとして映る。フィル・ミラーもリチャード・シンクレアもピプ・パイルもいるのに、だ。両方の世界を知った上でこのDeliveryと言うバンドを聴くと非常~に面白い。間奏などになるとちょっとピプ・パイルのギターがロック寄り過ぎるキライはあるけど、後のカンタベリーサウンドと呼ばれる音の未熟な姿が聴けるから。そにキャロル・グライムズが独自の感性で歌を入れているからね。
ロックの世界で融合というのは当たり前のように行われているけど、分離という姿はあまり多くないので、Deliveryのサウンドについて言えば分離という姿を実現したバンドかもしれない。キャロル・グライムズはブルースからスワンプの世界へと歌声を自慢に歩んでいったし、バックはそのままカンタベリーサウンドへ邁進。ブルースとカンタベリーが同居した唯一のアルバムがこの「Fools Meeting」なのかもしれないね。そしてそれは明暗くっきりと聴いている側にも分かってしまうくらいのアンバランスさだった(笑)。いや、だからこそ面白かったんだと思う。他にないサウンドだし。そんなユニークな試みは知ってて行われたのか、偶然の産物か…、いずれにしてもどちらの個性も殺すことなく見事に同居していた軌跡のアルバム「Fools Meeting」です。


1970年にリリースされたDeliveryというバンドのアルバム「Fools Meeting」ですが…、上記面々がバックを務めていて、歌はちょっと前にこのブログでも登場した後にUncle Dogというバンドでも歌を歌うこととなる英国のジャニス・ジョプリンと呼ばれたキャロル・グライムズなのですな。なのでカンタベリーシーンとポール・コゾフが繋がってしまって…そうするともう何でも繋がっていくという英国ロックファミリートゥリーの世界。いやいや…、それはともかくですね、このDeliveryというバンドは面白いです。カンタベリーの独特の雰囲気があそこまで打ち出される以前のジャズチックな淡々とクールな演奏にキャロル・グライムズの熱いブルースな歌が被ってくるので、キャロル・グライムズの歌にバックが引き込まれている。だからDeliveryというバンドをカンタベリーのルーツから紹介された時にはかなり異質なバンドとして映る。フィル・ミラーもリチャード・シンクレアもピプ・パイルもいるのに、だ。両方の世界を知った上でこのDeliveryと言うバンドを聴くと非常~に面白い。間奏などになるとちょっとピプ・パイルのギターがロック寄り過ぎるキライはあるけど、後のカンタベリーサウンドと呼ばれる音の未熟な姿が聴けるから。そにキャロル・グライムズが独自の感性で歌を入れているからね。
ロックの世界で融合というのは当たり前のように行われているけど、分離という姿はあまり多くないので、Deliveryのサウンドについて言えば分離という姿を実現したバンドかもしれない。キャロル・グライムズはブルースからスワンプの世界へと歌声を自慢に歩んでいったし、バックはそのままカンタベリーサウンドへ邁進。ブルースとカンタベリーが同居した唯一のアルバムがこの「Fools Meeting」なのかもしれないね。そしてそれは明暗くっきりと聴いている側にも分かってしまうくらいのアンバランスさだった(笑)。いや、だからこそ面白かったんだと思う。他にないサウンドだし。そんなユニークな試みは知ってて行われたのか、偶然の産物か…、いずれにしてもどちらの個性も殺すことなく見事に同居していた軌跡のアルバム「Fools Meeting」です。
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