U.K. - Danger Money

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 先日キング・クリムゾンの「In the Court of the Crimson King: Limited Box Set Edition/+Dvda」と「レッド」と「リザード」が40周年記念盤としてリリースされていて、果たして何だろうか?などと思っていたんだけど、確かに貴重で驚くテイクも入っていてちょっとそそられる部分はある。が、やっぱやりすぎだよな…という気もするのでなかなか、ね。まぁ、それもあってクロスオーバーサウンドか…とBrand Xと同時に挙げられるのがやっぱU.K.なんだろう。普通はそれもファースト「U.K.」なんだが、「U.K.」は既に書いてしまったのでせっかく思い出したついでにセカンドの「Danger Money」を…。

Danger Money U.K.

 1979年リリースだからやっぱちょっと行き過ぎてる…、と聴いてみて思った。印象ではもっとテクニカルなクロスオーバーサウンドのバンドに近いと思ってたんだけど、いやいや、しっかりと英国スーパーバンドの音色でしたよ。そのままAsiaが出来たのがよくわかる布石みたいなモンでして、音楽的な流れでここに登場させたつもりが大きく異なってしまった。まぁ、それでもテクニシャンバンドによる演奏重視…でもないか…、う~ん、やっぱりファースト「U.K.」は金字塔だったんだ。

 何を戸惑っているかと言うとですね、歌モノになっちゃってるんですよ、このセカンド「Danger Money」は。ヘタじゃないしもちろん練られているし完璧に近いんだろうけど、面白くない…ってか面白味に欠ける。あまりにもプロ過ぎて普通に聴けてしまうのが哀しい…。最近のB級バンドづくしによって変な好みが付いてしまったかもしれないのだが。確かに曲の展開とかが凝縮されていてアレンジなども見事なんだけど…、やっぱねぇ…。

 さ、気を取り直して「Danger Money」をもう一度聴いてみよう…。

 後のエイジアほどのポップさではないが、ドラムはブラッフォードからテリー・ボジオに替わり、アラン・ホールズワースはそのまま離脱。即ち超絶技巧派なジャズメンを醸し出せる人が消えてしまったってことです。その分間奏などはプログレ的なセンスが存分に感じられるものの、聴きやすい、軽い、という売れ線と言われてもおかしくないサウンドに変化。エディ・ジョブソンが大活躍っていうトコロではあるが、これでジョン・ウェットンもまたまた歌とベースに味を占めている(笑)。あまりにも洗練されていて湿った英国の香りから高貴な英国の香りに変わってしまった素晴らしいバンド、そしてバンド名U.K.に恥じないサウンドではある。

 ん、ま、そんなもんか。やっぱ好みじゃないけど…、ウェットンの歌声は好きだからなぁ…。



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フレ
Posted byフレ

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