Brand X - Unorthodox Behaviour

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 英国ジャズ系に走るとついついカンタベリー方面に走りたくなってしまうのだが、珍しくそこは押さえてですね…、実はあまり聴いてこなかった世界に突入してみようかと。とは言っても好まなかっただけで聴いてはいたんだけどね…、こういう音が昔は好きじゃなかったんですよ。なんかこう…、ロックという感じじゃなくて…。うん、ストリートロックじゃなかったから、という言い方かな。超絶技巧ミュージシャンによる音楽、ってのが苦手だったんだと思う。綺麗すぎて(笑)。まぁ、今でも好んで聴くかと云われるとやっぱBGMになっちゃうんだろうなぁとは思うけど。知り合いにこの手のが好きなのがいてさ、話してるとやっぱ楽器の話になるもん。そりゃそうだろう、楽器やってると更に楽しみ倍増の音だし。

Unorthodox Behaviour Masques

 クロスオーバーサウンドっつうのかね、ロックを超えてる、完全に。ジャズ・フュージョンの世界に近い…と言うか、その世界。アルバムリリースは1976年なので正に世界でクロスオーバーサウンドがブレイクしかかっている頃、だと思う。そんな折りに何故かフィル・コリンズがドラムを叩いていて…ってアルバム。ブランドXの強烈なアルバム「Unorthodox Behaviour」です。正直言って誰が聴いてもこれは超絶ベーシストのパーシー・ジョーンズが光りまくっているアルバムです。かなりとんでもない演奏をしていて、しかもドラムってあのフィル・コリンズ…う~ん、さすがだ…。その他はあまり知られてはいないみたいだけど、Ziggy時代のDavid Bowieのバックだった?Robin LumleyとAtomic Roosterに在籍してたギタリストのJohn Goodsallというメンツ。ちなみにパーシー・ジョーンズはThe Liverpool Sceneというバンドのベーシスト。このバンドはまだ取り上げてないのでいずれ…。

 う~ん、もうねぇ、ホントに軽やかでテクニカルなインストジャズサウンド…だけどギターがロックだからな(笑)。鍵盤のRobin氏が相当良い感じに雰囲気を出しているのが才能だな。英国のジャズロックの例に漏れずやっぱり非常にクールな質感が漂うのも今になって聴くと心地良いかも…。でも喫茶店のBGMにはなっちゃうかもしれん(笑)。

 ジャケットもクールで良いよなぁ…、この後の「Masques」ってのが結構売れたんだっけ?もう70年代も終わりの話だからちょっと時代が飛躍してしまったけど、ひとつのステータスを築き上げたバンドだと思うんだよ、この音は。そんで結構な枚数リリースしているのでどれも面白いんだろう、か?



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フレ
Posted byフレ

Comments 4

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papini  

ええ、パーシー・ジョーンズ最高です。
この1曲目を聴かせたら、「刑事物ドラマのテーマソング?」って言われた(笑
こんな凄いのをドラマに使ってたら、曲聴くためだけにテレビ見るわ(笑

>この後の「Masques」ってのが結構売れたんだっけ?
うん、そうらしい。アタシはこっちの方が好きだけど。
これと同じ年に、NOVAのVIMANAが出てるけど、そっちにもパーシーさんと
フィル・コリンズ参加してるよね。同じ時期に録音したのかしらね?

2009/11/20 (Fri) 09:53 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>papini嬢

>「刑事物ドラマのテーマソング?」
かなりウケた(笑)。確かにスリリングさがあるから納得だけど、音に気を取られすぎるのは確かだ(笑)
Novaの「Vinama」は…、この後の流れに登場予定なんだけどもうちょっとかかるかな(笑)。

2009/11/21 (Sat) 13:01 | EDIT | REPLY |   
elmar35  
さてさて・・

パーシージョーンズのプレイは変態を通り越して異次元ですよね。
個人的にはラムレイの貢献度がちょい疑問なんですよね。
・・好き嫌いの問題だけなのかもしれませんがね。
グッドソールのギターには痺れます。

2009/11/21 (Sat) 19:30 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>elmar35さん

パーシー・ジョーンズの変態さは驚きでしたよ、ほんとに。テクニシャンのバンドだなぁ~って聴いてたので貢献度まではあまり感じませんでしたが…、洗練されてますわ、彼等は。

2009/11/28 (Sat) 22:52 | EDIT | REPLY |   

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  •  Unorthodox Behaviour('76)/Brand X
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