Stone The Crows - Stone The Crows

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 英国のブルースは実に多様な方向に進むものがあって、そりゃストーンズもツェッペリンもブルースだろ、ってのとかフリーもクリームもそうだろ、って言われるとなんかそれぞれ違うでしょ?んな感じで、マイナーな世界はマイナーな世界でそれなりに個性を出していた。中でも女性の歌声での超個性、ジャニス・ジョプリンが既に世界を制していたのでどうしたって比較されてしまうけど、それでもかなり楽しめる素晴らしい歌声でブルースを奏でてくれたバンドがこちら。

Stone the Crows Live Crows 1972-1973

 Stone the Crowsというバンドで、ボーカルはマギー・ベルです。まぁ、滅茶苦茶メジャーではない人ですが、歌がとんでもなく良い。ソロアルバム「Suicide Sal」ではジミー・ペイジがギターで参加しているくらい。そしてこのStone the CrowsのギタリストがLes Harveyって人で、Alex Harveyの弟さん。これが凄く良いギターを弾くので、ソロもアコギもバックプレイももの凄くアクのある、そしてセンスの良い心に引っ掛かるようなギタープレイが聴ける。もちろんマギー・ベルの歌を邪魔する事なく、流れのギタリストらしい雰囲気も出してる良いギタリスト。そんなメンツの最初の作品が「Stone the Crows」という1970年の作品。

 冷静に聴くとブルースと言うか、ブルースを元に歌い上げ、ブルースを元にギターを奏でているけど決してブルース一辺倒なバンドじゃないし音でもない。凄く洗練されていて泥臭さがなく、泥い、って感じ。マギー・ベルの歌のパワーが凄いから、どうしてもジャニス的に聞こえて、ブルース的な感じになるけど、それだけじゃない。圧倒的な歌唱力を活かした音がたまたまこういう音でした、っていう感じで、もちろん巧いし好きなのだろう。曲は歌ありきで作られている感じだからメロウなブルース調が多い。ソウルフルな歌声を活かす曲ばかりで、ロック、ハードロックと言う世界ではないが、思い切りロックを感じさせるブルースな世界。心地良いよ、単に。ギターも絶妙だしさ。

 A面4曲でB面の「I Saw America」では20分近く使って色々な実験をしてる。そっちがこのバンドの本領でもあるかもしれないし、時代かもしれない。基本的にはA面の世界を以降も踏襲しているけど、ここでの20分弱は実験的で面白い。プログレではないけれど、ロックがあれこれと融合しようとしている世界を聴けるから。オルガンも派手だしギターもパーカッションも歌も展開も間合いもそれぞれ楽しめる。まぁ、やっぱりこうなるか、って読める展開も多いが。

 それにしてもStone the Crowsは無名ではもったいないレベルを持ったバンドなので、ジャニス好きな人やブルースロック好きな人は蓋を開けてみても良いんじゃないかな。ソウルな歌が好きな人も大丈夫だと思う。



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フレ
Posted byフレ

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