Tear Gas - Tear Gas
0 Comments

英国初期のハードロックテイストに溢れるバンドには後のHR/HM界に属する人間も多数関わっていたものだ。まぁ、そこまで漁って聴いている人も多くはないのだろうが、入り口としては非常にイージーなトコロにあったりするので、何かわからないけどこの人のセンスが良いなぁ~とかいうのがあれば深みに入ってみても面白いのではないかと。昨日は裏でホワイトスネイク=デヴィッド・カヴァデールっつうのがあったので、今回は表向きではギターを中心としたハードロックってことで、マイケル・シェンカーです(笑)。
1971年リリースのTear Gasというバンドのセカンドアルバムにして傑作「Tear Gas」です。ジャケットがイカすでしょ?何かわからんって?う~ん、これヒプノシスだったよな…確か。生卵を手で握りつぶした瞬間を捉えた写真ですね。もちろん下降してあるワケですが、何か惹かれるジャケットじゃないですか、これ。やっぱりアートです、センスです、こういうジャケならバンド側も得するハズです(笑)。
その期待を裏切らないのが中身の音でして、うん、1971年にして相当ハードにドライブしているロックな音でギターの音がかなり粗いんだけど、熱いんだよ、これがまた。曲そのものはそれほどではないけど、後のハードロックの世界に通じるリズム隊の面白さ、それにギターのフレーズ、そして楽曲の展開は妙に時代を反映したプログレッシブな部分が見え隠れするってのも良い。2曲目の「Love Story」なんて静と動が見事なコントラストとなって曲が出来上がっているしねただ、ちょっと頼りない感じがするのはやはりB級なセンスだからだろう(笑)。
いやいや、B級ではないですよ、リズム隊…。うん、名前を聞けばわかるでしょう。ベースはクリス・グレン、ドラムがテッド・マッケンナ。鍵盤がヒュー・マッケンナという兄弟ですね。おわかり?黄金期のMSG=マイケル・シェンカーを支えたリズム隊なんだなぁ、これ。こんな頃から思い切りロックしていた人達なのですよ、彼等は。そしてもちろんマイケル・シェンカーには負けるけど、熱くて聴かせるギターをたっぷりと楽しませてくれるTear Gasのギタリスト、ザル・クレミンソン君はナザレスに参加しているのだな。
Tear Gasというバンドはこの後、同じグラスゴー出身の大先輩でもあるアレックス・ハーベェイと合体することになって…いや、要するにアレックス・ハーヴェイのバックバンドになっちゃったんだけどさ、それはそれでまた面白いっていう展開。それにしても意外な人達の意外な過去ですね♪
- 関連記事
-
- Wil Malone - Wil Malone
- Tear Gas - Tear Gas
- Tucky Buzzard - Tucky Buzzard