Dr.Z - Three Parts to My Soul

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 英国B級ロック路線としてこれまでコレクションしてきたし聴いたりしてきたんだけど、ここのトコロ自分で書いてまとめてたりするのを振り返ってみると、B級のみならずC級に属すべきものも多くて、この辺って一括りにしてはいけない世界なのだな、と気付いた(笑)。B級ってのとC級ってのが明らかに違うからさ。んで、C級が続いていたので、ちょっとさすがにうんざりしてきたのでB級に戻りたい…ってなことで、B級ではあるけどまだまだ知られた存在であるだろう、コレ。

スリー・パート・トゥ・マイ・ソウル

 1971年にぐるぐるマークのヴァーティゴレーベルからリリースされたDr.Zの唯一の作品「スリー・パート・トゥ・マイ・ソウル」で、レーベルナンバーは6360 048です。うん、書いておくと何かと便利かと思いまして…(笑)。やっぱりね、ヴァーティゴから出てくるのはまだまだB級レベルをキープしてますよ。だから聴いていて面白いトコロやえげつないトコロや何かしらのインパクトはあるもん。そして音が洗練されているってのもそれなりにメジャーな証拠。結構チープな録音ってのは少ないんじゃないか?その辺がしっかりと売ろうとしたけどなかなか芽が出なかったが故にコレクターズレーベルになってしまったのと、単なるC級との差。その成果のひとつが有名な観音開きジャケットによる三面開きのアイディア。アルバム「スリー・パート・トゥ・マイ・ソウル」の中身も三部構成によるものだからこの観音開きによるインパクトはバンド側には好都合。そして後世のマニア達には非常に悩まされるアイテムとして存在することとなったのだ…。

 そしてこのDr.Zなるトリオ編成のバンドだが、よくわからん。鍵盤主体の~とか黒魔術的な~というような記述はよく見かけるんだけど、もちろんジャケットとコンセプトっつうのがあるから悪魔的なものをイメージするし、音の中身もどこか呪術的なものを持ち込んだりしているのはあるのだろうが、基本的には良質な英国オルガンロックが中心となったコンセプトアルバムで、正に時代を反映した作品ではないかと。どの楽器も歌も巧いとは言えないんだけど何かしてやろうという心意気と時代の雰囲気で出てきた音の塊。その意欲がしっかりと反映されてかなり面白い音世界が創られてるしさ。どこかジェスロ・タル的な部分があるかなぁ…。ごちゃごちゃっとした部分だろうけど。

 以外とジャケットで見られる悪魔主義的な音ってのは聴かれないけど、もしかしたら精神面での主張かもしれないので、その方がよほど怖いけど(笑)、そういうコンセプトも持ったバンドってことで聴いてみると面白い。ただ、もちろん何度も聴くというバンドの音ではないな(笑)。



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フレ
Posted byフレ

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knyacki  
ヴァーティゴで変形ジャケでなければ・・・

フレさんご無沙汰!
相変わらず濃いですね。これって、ヴァーティゴで変形ジャケでなければC級以下だよね。金が無くて(一応ヴァーティゴコレクターやってた時期)買えなくて、針落としのboot-CD買って、やっぱり買わなくて良かったと思いました。Dr.zよrも少し安かった、Catapillaの「Changes」(ちゃんとケムシの頭が着いている奴ね)を買って胸をなでおろした覚えがあります。紙ジャケCD全盛時代だから言えることだけど、アナログ時代の超希少盤でも意外に話題先行だけのしょーもないものもありますよね。確かに、昔は聴こうにも聴けない状況もあって、評論している人が本当に聴いた事あるのか?と思うような怪しい記事も沢山ありましたから。それを考えると今はとてもいい時代だと思いますね。いつもながらのジャンルの広さにには敬服しております。

2009/11/08 (Sun) 16:07 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>knyackiさん

ども♪
あ、ホントのこと書かれてしまった(笑)いや、B級くらいにしときましょうよ。面白い部分もあるから…。まぁ、レアだから高いってのも多かったしねぇ…。だから今はCDくらいの金額でわかるから良いよね。昔はねぇ…ギャンブルですよ。キャタピラの「Changes」は素晴らしい作品だったから良かったけどね。

2009/11/08 (Sun) 21:12 | EDIT | REPLY |   

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