Janus - Gravedigger
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昔は全然情報がなくて本でしか見れなかったとか、そこに解説してあるレビューを読んで音を想像してレコードを見つけたら買ってみるしかなかった。CDになっても値段が安くなってレコード時代よりは買いやすくなったってのはあったけど、それでも買えるアルバムには数に限りがあった。まぁ、なんのかんので中古も含めて漁るワケだが…。それでもまったく情報がなくってジャケットは気になるけど、一体どんな音なんだ?とかどこの国のバンドなんだ?みたいなのってあってさ…、そんなのいきなり買えないワケよ。資金に余裕があれば買えたんだろうけど、そんな資金があれば他のレコードやCDにつぎ込むワケでしてね…、未知のモノに3000円とか5000円とか払って…という勇気はなかったなぁ…。
そういうレコードのひとつでもあったヤヌス(Janus)というバンドのアルバム「Gravedigger」です。なんともシュールで気になるジャケットでしょ?アマゾンでCD売ってないけど…、CDにはなっているので見つけられるとは思う。アナログだったら凄く珍しいのではないだろうか?しかももちろん見開きジャケットで全身が写ってますので期待通りですよ(笑)。まぁ、ここまでインパクトがあって芸術性が高ければ知らないバンドでも買うってのはアリだけどね。
さて、このJanusというバンド…、今の時代でネットを調べてみてもほぼ全く情報が出てきていない。イギリスのバンドで1971年のデビュー作がこの「Gravedigger」というくらい。メンバーの名前とかは出てるから何とか追えばどこかに繋がるのかもしれないけど、全く情報なし。珍しいよね、こんだけ色々と解明されてきた時代なのにまだまだナゾの多いバンドのままでいられるってのは。しかも中に詰め込まれている音がかなり期待してしまうサウンドなので余計、だ。
魔術的というのか非常にダークな雰囲気が漂うアルバムでそれはハードでエッジが立っているからとかではなくゾクゾクとする精神的な部分でさ、グレゴリオ風なコーラスだったり不気味なコードアルペジオだったり細かい音色がちょっと雰囲気を出していたり…別にそういう印象で聴いていたワケじゃないけど、ジャケットもあるからかな…、何かダークさが増してきたもん。クライマックスともなるのは20分以上にも渡るアルバムタイトルともなった「Gravedigger」という曲で、コイツにこのバンドの全てが詰め込まれているってなトコロだ。不気味なコーラスとアルペジオ、ドラマティック的な曲の繋ぎ方と展開…、演奏はそれほど巧くはないけど作風にゴシック的な重さを感じる構築美がある。聴いた後に何だったんだろう…、とハマる部分が多くてもう一度聴いてみるか…みたいなところが十分にあるもん。ジャケットに騙されて買ってみても全然楽しめてしまうアルバムのひとつかもしれない。
そして驚くことに今現在でも活動しているらしいので何かでインタビューでも取れれば面白いだろうなぁ…。
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