Gygafo - Legend of the Kingfisher

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 プログレッシブロックの世界ではオリジナルアルバム自体が発掘されるというパターンが割とある。バンドそのものが発掘されるというケースもあったりして、実際にリアルタイムで通っていた人はその存在すらを知らなかった、というようなケースだ。それって、でも、どうなん?って感じはするんだけど、音的にもレーベル的にも納得できちゃうってものはある…。

Legend of the Kingfisher

 ホリーグラウンドレーベルっていう英国のマイナーレーベルで録音されたGygafoというバンドのアルバム…、でも当時リリースされなかったワケだから結局プロにはなれなかったバンド、なワケだな。1973年に録音されたものらしいが「Legend of the Kingfisher」という作品がある。ジャケットもそのままで英国の象徴でもあるカワセミの素敵なイラストが表紙を飾っているんだけど、如何にも後から作られたようなジャケットなので実際のオリジナルの構想時にこういうジャケットだったのかどうかは知らない。まぁ、後にプログレならなんでも売れるという確信が出来上がった時にホリーグラウンドが作ったんじゃないかと思うのだが…。

 まぁ、カワセミの伝説というトータルコンセプトアルバムということなのだが…、歌詞がわかればもうちょっと聞き込めるのかもしれないけど、如何せん音があまりにもチープでアマチュア的なのでレベルがちょっと物足りない。だから当時見送られたのかもしれない。結局1989年になって発掘リリースされたのだが…、プログレって言ってもどこか牧歌的で安い音作りのサウンド。素朴な音で何が目立つというものでもないサウンドです。歌が、とかギターが、とか何もなくって、メロディが、とか言うのもない。淡々とフォーク的なサウンドの調べともちろんバンドサウンドなんだけど、楽曲が展開されるもので、Gygafoが一番好きなバンドだ、という人はまずいないだろう、そんなB級なバンド。

 じゃあなんで聴くのか?と言われても…、気になったから、という理由以外にはない(笑)。気になって聴いてみたら雰囲気は良いし、やりたい世界観がわかるんだけど、ちょっと才能に問題があったんじゃないか?ってなとこだ。雰囲気はホントによく出してるよ。だからそんな才能はあったのかもしれないけど…、ね。英国好きでジャケットが気になる人には良いかもしれない。

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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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papini  

これ、気になってたけど、お店とかで
「在庫あります!」的なものを見る度にお値段が張ってて
結局、「ああ、これ買うと足りない・・・」って
ずっと買わずじまいになってて、すっごく気になってる音盤。

ああ、そっか。そういう音か。
なんかいろいろ謎が解けた(笑

・・・・

うん、いいや(笑

2009/11/06 (Fri) 00:23 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>papini嬢

あ、そうそう、気になって気になって聴いてみたら全然…でして(笑)。悔しいから書いてみたのが本音(笑)。いや、音がねぇ…チープでアマチュア的でして…、うん。万人にオススメはしないけど、そこまでよろしく言われないバンドってどんなん?って言う人にはよろしいかもしれない(笑)。

2009/11/08 (Sun) 21:03 | EDIT | REPLY |   

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